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とある王女の書評空間(ラノベレビュー)

二次元世界のエリート美少女による、宇宙一クオリティの高いラノベブログよ!

学歴じゃない。親に愛されたかで人生は決まる。

なろう作家――特に女性作家――は、往々にして家族仲が良好ね。

 

『ドラゴンさんは友達が欲しい!』の道草家守先生は、従妹と妹と共に、三人仲良く振袖姿で初詣*1へ。帯は母親に結んでもらったのだとか。

 

家守先生と対談*2するほど仲がいい、『おっさんがびじょ。』の山田まる先生の母親は天然タイプ。

 冷蔵庫で死んでる(ママ)味噌汁を「瀕死! まだ救える!」とまる先生に食べさせようとしたり、「アウトドアなオタクは海くらい行くわ」と反論する先生に「防水加工のパソコンもって海行くわけ?」とストレートにツッコんだり*3する一面を見せるわ。

 

『宝石吐きのおんなのこ』のなみあと先生は、「おかあさん」とのほんわかエピソードを数多くtwitterに投稿してるわ。

娘のオタク趣味を把握していて、なみあと先生が超会議に行くときに「小銭作った?」「歩きやすい靴用意した?」とアドバイスをしたり*4、昔と今のアニソンの違いを語ったり*5。理想のオタ家族を地で行ってるわね。

 

兄弟喧嘩や夫婦喧嘩や毒親や機能不全家族アダルトチルドレンなんかとは無縁の生活。きっと幸福に満ち溢れてるんでしょうね。

ハーバード大の調査によると、幼少期の親子関係が人生で幸福度に一番影響を与えるそうよ。

言い換えると、親に恵まれなければ、どれだけ高学歴になろうが悲惨な人生が待ち受けてるってこと。

 

最近の記事だと高学歴で低年収、33歳女性の明るすぎる貧困が参考になるかしら。

大阪大学大学院を卒業した高学歴にも関わらず、なぜ手取り一四万円で貯金〇円の貧困生活へと堕ちてしまったのか。

「高学歴だけど、実は貧困」になる理由は大体決まってて、その背後にはぶっ壊れた家庭環境やいじめが原因の自己肯定感欠如がほとんどね。事実、彼女は学生時代から退職時までいじめの標的にされ続けてたわ。いじめに立ち向かえなかった点を鑑みるに、両親は娘を放置プレイしてたんじゃないかしら。

「家庭環境は良好だったけど、運悪く貧困に……」な展開にしたがってる連中は後を絶たないけど、人生は道徳の教科書じゃないわ。

「いじめられるのには理由(≠責任、いじめてもいい口実)がある」「駄目な奴は何をやっても駄目」といったシビアな現実を直視しない限り、貧困問題は未来永劫解決しないでしょうね。

 

親に恵まれなかった人生の悲惨さを冷徹は迫力で鋭くえぐり出したのが、黒バス脅迫事件の渡邊博史よ。

偏差値六六*6の横須賀高校へと進学したのに、彼は豊かになれなかった。

年収二〇〇万円を超えたことはなく、これまでエアコンの効いた部屋で暮らした経験がないんだとか。

彼の家庭環境がどれほど酷かったか、A4レポート用紙四四枚に及ぶ『最終意見陳述』から、一部引用してみるわ(詳細は【黒バス脅迫事件】実刑判決が下った渡邊被告のロジカルでドラマチックな『最終意見陳述』があまりにも切ない参照)。

 

自分は言葉を発するのが非常に遅く、3歳頃まで言葉を発せず、無言でよだれをダラダラと垂らしながら焦点の定まらぬ目で中空を眺めて座っているだけの子供でした。両親は自分が知的障害者だと確信して病院に自分を連れて行きましたが「異常なし」とのつれない診断を受けました。乳幼児期の時点で自分が何らかの脳機能的欠陥を持っていて「感情・規範・安心」のサイクルを上手く理解できなかった可能性が高いと思っています。
そのまま小学校に進学して物凄くいじめられました。これは「感情の共有」が上手く行っていなかった自分の変な子ぶりが招いた事態だったと今にして思います。当時は原因も分からず、ひたすらつらいだけでした。両親に助けを求めましたが、基本的に放置されました。担任教師も状況を知りながら、何もしてくれませんでした。ここで形成が不充分だった「安心」が致命的に毀損してしまい、強烈な対人恐怖と対社会恐怖を抱えるようになりました。また両親や教師など大人に対して決定的な不信感を抱くようになりました。

 

勇者は酒場で仲間を見つけてパーティを作り、街の外に出て仲間と力を合わせてモンスターと戦ってレベルを上げます。傷つけば母親の待つ実家に泊まって体力を回復します。レベルを上げている内に体力の最大値は増え、回復魔法も覚えて、実家に泊まる必要がなくなります。そして魔王を倒します。これが普通の人の人生です。
酒場で仲間になることを誰からも拒まれたり、モンスターとの戦闘で味方であるはずの仲間から攻撃されるのがいじめです。傷ついて実家に泊まって体力を回復しようとしたら、母親に宿泊を拒否されたり、母親から攻撃されて回復ができないという状況が虐待です。このような状態で自分が勇者であると信じられなくなった勇者が「生ける屍」です。体力が「安心」です。回復魔法が内在化した両親です。実家に泊まる必要がなくなった状態が自立です。勇者は「生ける屍」の呪いのため体力の最大値が増えませんし、回復魔法は覚えられませんし、街から遠くに行けません。仲間に対して不信感を持っている状態が対人恐怖で、レベル上げのために街の外に出る気が起きない状況が対社会恐怖です。レベル上げが努力です。魔王を倒すことが勝利であり努力の報いです。
そしてゲームのあまりの設定の無理さにやる気を失くしたプレイヤーが「埒外の民」です。「埒外の民」はゲームをクリアできなかったのですから負け組になってしまいます。「埒外の民」は自分のゲームの設定が狂っていることに気がついていませんから、やる気を失くした自分を責めます。しかし同時に負け組となったことに納得ができず説明ができない不満を抱えます。周囲も自分がやったゲームの設定を常識として物事を判断しますから「埒外の民」を怠け者としか理解できません。

 

自分はつい最近まで小学校時代の6年間が地獄だったとはあまり認識していませんでしたし、母親が子供にその容姿について罵倒することは、どんな親子でも普通にされる会話だと思っていました。子供時代の体験をずっと引きずったまま行動していた自覚もありませんでした。

 

親が子供に愛情を注いでくれるか否かで、人生は大きく変わってしまう。

ああ、三次元ってどうしてこうも残酷なのかしらね。

 

   

転生吸血鬼さんはお昼寝がしたい 1 (アース・スターノベル)

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毒親育ちで中卒の、kt60先生とちょきんぎょ。先生に幸多き人生あらんことを。