あーっ! レビューが全然書けない! たかが二五五文字なのに!
あたしって、感情を言語化するのが苦手なのよね。
「この作品の面白さを説明してよ」って頼まれても、「表紙が萌える」とか「このキャラのシコリティが高い」とか「シリアスがなくて楽しい」とか、着眼点がワンパターンになっちゃうし!
「四月は君の嘘・・・トラウマ?でピアノが弾けなくなった主人公が・・・バイオリンの女の子と出会って・・・天才だったから・・・ コンクール出て・・・治していくっていうか・・・」
「???」
本当にこんな感じでしか喋れない
喋ってると混乱して訳が分からなくなっていく
アニメだけじゃなくて映画もドラマも面白いと思ったものを勧めるのが下手くそすぎて
何でみんなそんなに上手にあらすじをまとめられるの?
一体どうすればいいのよーーーーーっ!
なるほど! 自己流でレビューを書いてたから苦戦してたわけね!
よーし、原因が分かれば話は早いわ! 他人のレビューを参考にすればいいのよ!
読書メーターにラノベレビューを投稿した経験があるなら、一度はその名を目にしたであろうラノベレビューの巨人、真白優樹。
優樹のレビューを何本か分析した結果、大きく二種類のパターンが見られたわ!
①感情型
- どんな物語か
- キャッチコピー
- 面白さの説明その1
- 面白さの説明その2
- 誘導
- 次巻も楽しみである。
キャッチコピーの後に、作品の面白さを二文かけて説明してるのが感情型ね。
彼女がいない少年が恋愛に関して撲滅運動をしている少女と出会い、活動に参加し始まる物語。・・・そうだ、リア充なんて爆散してしまえ一人残らず(22年彼女がいない人間の叫び)。彼女がいない人間が抱いているであろう思いをここまで発展させるという発想はすごく面白く、また物語がまるでジェットコースターのようでありとても面白いものとなっているが根底にあるのは少年と少女のラブコメであるというのが中々にいい。・・・これ、後々盛大なブーメランとなって帰ってくるのではないだろうか。 何にせよ面白いので次巻も楽しみである。 (『いでおろーぐ!』)
死神を名乗る少女の突然の訪問を受け始まる物語。無能な死神のせいで大混乱? 君はついてこれるか、この異様なテンションで語られるブレーキが壊れて暴走する勢いで突っ走る物語に。要はかなり人を選ぶ作品であるが合う人ならば暴走特急のように駆け去っていくどこかおかしい奴らの狂想曲はとても笑えて面白く映ると思われる。ついていけなければ容赦なくたたき落とされ最後までしがみついてついてこれた者だけに見える面白さがある。ついてこれる自信、もしくはついていく覚悟があるなら是非ともこの本を手に取ってほしい。 次巻も楽しみである。 (『ぜんぶ死神が無能なせい』)
異世界に少年として転生した大詐欺師の男が自分の思い出の女性とよく似た女性と出会い始まる物語。――――嘘を使わず騙しぬけ。うん、これは素直に面白い。エンジンがかかり会話劇が勢いを見せ始める辺りからが特に良く詐欺師としての悪の流儀を持ちながらも根っこの部分は誰かの為に動けるヤシロという男の良さがいい輝きを見せている。悪を以て悪を征す、敵を騙して叩き潰す。これもまた一つの戦いであり悪としての貫禄を見せるヤシロが輝き、その周りを魅力的な少女達が取り囲む。この先彼の前にはどんな悪が現れるのか。 次巻も楽しみである。(『異世界詐欺師のなんちゃって経営術』)
②構造型
- どんな物語か
- キャッチコピー
- 作品構造の説明その1
- 作品構造の説明その2
- 誘導
- 次巻も楽しみである。
構造型では、面白さを説明する代わりに、レビューする作品がどんな構造になってるかを記述してるわ。
ゲームが大好きな少年が少女に部活に誘われ始まる物語。・・・一体何なんだこの複雑な人間関係は。景太の赤い糸はどうこんがらがっているのか、どうして運命の神様は悪戯好きなのだろうか。人間関係が勘違いと秘密が絡まり合っていてゲームがあまり目立っていないがそれでも全体的に言えば読みやすく、ラブコメと笑いを楽しみたいのであればおすすめできる作品。・・・うん、この人間関係が変な方向に加速したりしないといいんだけど。少しずつでも整理されるといいんだけど。 何はともあれ次巻も楽しみである。(『ゲーマーズ! 雨野景太と青春コンティニュー』)
ライトノベル作家の青年が姫騎士に連れられ異世界で小説教室を開く物語。―――ラノベ作家ってこういうお仕事? 全体的には作風は某妹さえに似ているがこちらは異世界でのスローライフを舞台にしラノベ作家について、ラノベというものについて語っており作者の生の声が教室という形を通してあふれ出し、読者である私達も生徒の一員となりラノベについて学べる作品となっている。・・・好きな事だけ書いていても読者がつかなきゃ売れない。どんな大先生でも抱えているジレンマなのだろうか。作者も楽ではないのであるか。 次巻も楽しみである。(『異世界作家生活』)
人間が太古に滅んだ種族で最強の種族である世界に転移した青年が自らの居場所を作り出すべく頑張る物語。―――謳歌しましょう、この世界を。レーベルは違うが某スキルテイカーに空気感は似ておりシリアスだったりは特にしない軽めの異世界転移ファンタジーであり、ヒロイン達といちゃつく為の設定がしれっと無理ない範囲で織り込まれている。・・・不穏な動きを見せる輩もやっぱりいる中、異種族だらけのこの世界で青年はどんな道を歩んでいくのだろうか。何だかんだ最強なので上手くいくこの物語、どこに着地するのか。 次巻も楽しみである。(『最強の種族が人間だった件1 エルフ嫁と始める異世界スローライフ』)
ふっふっふ! これを真似してあたしも一流レビュアーの仲間入りだわ!