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とある王女の書評空間(ラノベレビュー)

二次元世界のエリート美少女による、宇宙一クオリティの高いラノベブログよ!

『とんスキ』で学ぶブランド戦略。

あたしの天才的な考察

以前あたしがレビューした『とんでもスキルで異世界放浪メシ』こと『とんスキ』、めっちゃ人気みたい。

 

 

『とんでもスキルで異世界放浪メシ』緊急重版決定&雅先生のお祝いイラスト公開! | オーバーラップ広報室

 

『とんでもスキルで異世界放浪メシ』第1巻、再び重版決定! | オーバーラップ広報室

 

 それだけじゃなく、『ありふれた職業で世界最強』『ワールド・ティーチャー』

 『異世界魔法は遅れてる!』に次いでコミカライズも決まってるし。

 

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売上部数を見れば人気は明らかな一方、Amazonレビューでは『放課後バトルフィールド』に次ぐ酷評の嵐。

 

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ここまでメタメタに酷評されているのに、なぜ『とんスキ』は人気なのか。

それはマーケティングに則っているからよ!

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』を参考に、人気の秘密を分析していくわ!

 

 マーケティングの本質とは「売れる仕組みを作ること」です。どうやって売れるようにするのかと言うと、消費者と商品の接点を制する(コントロールする)ことで売れるようにするのです。

 コントロールすべき消費者との接点は主に3つあります。

 

(1)消費者の頭の中を制する。

(2)店頭(買う場所)を制する。

(3)商品の使用体験を制する。

 

 これら3つを制することで、売れる仕組みを作り上げます。3つとも重要なのですが、店頭での購入体験も、商品の使用体験も、最後は消費者の頭の中のイメージにつながっていきます。敢えて最も大切なものを選ぶとすると「消費者の頭の中」だと私は考えています。

 

『とんスキ』はどのようにして消費者の頭の中を制したのか。

「頭の中を制する」ためには「自ブランドが選ばれる」必要があるわ。

 そこで重要になってくる要素がブランドに対する一定のイメージ、すなわち「ブランド・エクイティ」よ。 

 

 Equityとは英語で「資産」という意味ですから、 Brand Equityとは「消費者の頭の中に築かれたそのブランドの資産」という意味になります。ブランド・エクイティーは消費者が認識しているそのブランドへの一定のイメージのポジティブなものもネガティブなものも全てを含みます。

 例えば、「メルセデス・ベンツ」というブランドを思い浮かべて下さい。どのようなイメージが想起されるでしょうか? 高級車、ドイツの技術力、三ツ星のエンブレム、黒い色、お金持ちが乗っていそう、ちょっと怖い人も乗っていそう……。それらは全てメルセデス・ベンツブランド・エクイティーです。

 

ポジティブなブランド・エクイティーを構築したからこそ、『とんスキ』はなろう年間一位を獲得できたのよ。 

 

「いい作品を書けば売れる」とかまだ思ってない?

そんな時代はとっくに終わってるわ!

 

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『とんスキ』が売れた理由も一緒。

読者は作品を読んでるんじゃないの。情報を読んでるのよ!

 

具体的にどうブランドとして優れていたのかを分析していくわ。

メンソレータム派生商品が売れるワケを「ブランド・エクイティ」で考える | GLOBIS 知見録 によると、ブランド・エクイティーは「ブランド・ロイヤリティ」「ブランド認知」「知覚品質」「ブランド連想」の四要素で構成されてるんだとか。

 

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『とんスキ』は特にブランド・ロイヤルティとブランド連想が他作品よりも際立って優れてるのよ。

 

文芸書籍サロン板の作品スレでは、住人が自身を「とんスラー」と称してるわ。

これはブランド・ロイヤルティの「そのブランドに惚れ込み、ユーザーであることを誇りに思っているので、他のブランドに切り替えることなど考えられない」という最終段階ね。カルト的な人気。

とんスラーの活躍の場は2chだけにとどまらず、とんスキ三行まとめをなろうに投稿したり、wikipediaに『とんでもスキルで異世界放浪メシ』のページを作成したりと、「このブランドをもっと広めなければ!」と忠誠を誓ってるレベルだわ。

 

また、ブランド連想の強さに関しても作品スレを見れば一目瞭然。

 

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「ビュッ、ビュッ、ビュッ」「スパパ」「ドッゴーンッ、バリバリバリバリィィィッ―――」と、擬音だけで何の作品だか認知できるのは『とんスキ』だけでしょうね。

それだけじゃなく、擬音を語尾に付けてコミュニケーションに用いるという独自の文化まで発達してるわ。

 

「何で俺の作品は人気が出ないんだ!」と嘆いてるワナビや「何で書籍化したのに打ち切りなんだ!」と憤ってる書籍化作者は、『とんスキ』からマーケティングを学ぶといいんじゃないかしら。