とある王女の書評空間(ラノベレビュー)

二次元世界のエリート美少女による、宇宙一クオリティの高いラノベブログよ!

この敬語JKがシコい!――『美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!!』

美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!! (角川スニーカー文庫)

 

文芸編集者になるはずが、なぜかラノベ編集部に配属された黒川清純。作家の下ネタ電話にいつも涙目の先輩、会社に寝泊まりしてゲーム三昧の副編集長、失踪中の編集長…。さらに担当の打ち切り崖っぷち作家は「書きたいものが分からないの」とスランプで、頼みの天才JK作家は「まだ降りてきてないんです」って、いつまで待てばいいんだよ!!誰か俺と一緒に最高の物語を創ってくれ! 

 

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『物理的に孤立している俺の高校生活』 のレビューでMika Pikazo先生の表紙を大絶賛したけど、キャラのシコリティはそれほど高くないってのがこれまでの評価だったのよね。紅緒先生の足元にも及ばないわ。

 

画風が安定してないのよ。「あ、これ先生の絵だ!」って分かる特徴に欠けてる。

『物理的に孤立している俺の高校生活』『最強呪族転生 ~チート魔術師のスローライフ~』『キラプリおじさんと幼女先輩』『異世界監獄√楽園化計画』の表紙を見比べても、同じイラストレーターが書いたとは思えないし。

注意深く観察するとなんか似てるかも、ってレベル。

 

イラストレーター買いさせるほどの力はないから、春日部タケル先生がtwitterで本作の宣伝をしてても全然買う気にならなかったのよね。

 

でも、オーディオドラマを聞いて気が変わったわ! 

ヒロインの天花がめちゃめちゃ可愛いのっ!

 

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なんと、CV阿澄佳奈の敬語JKなのよ!

 

声も性格もニャル子っぽくて、聞いてるだけでめちゃシコだし!

おっぱい揉ませてくれるよう頼むと「はいはーい! どうぞお揉みください!」ってOKしてくれそうなチョロさもありそうでいいわね!

 

キリッとした表情と、ブラウスからはみ出したおっぱいが目につくオーディオドラマのサムネイルも好きよ!

 

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春日部タケル先生の骨格にMika Pikazo先生が肉付けし、最後に阿澄佳奈が魂を吹き込む三位一体の造形。 

Mika Pikazo先生は、誰かと組んでこそ力を発揮するイラストレーターだったのよ!

 

ここまで表紙とオーディオドラマの話しかしてないけど、本編の天花もシコれるシーン満載なの!

清楚系JKの固定観念を打破する積極的なボケ倒しが最高!

 

「分かりました。その理屈でいうと、天花のラブコメがつまらないのは、彼女に恋愛に関する知識が足りないから、という事ですね」

「まあ……そうなるのかな」

 俺と和先輩の視線が天花に向けられる。

「ふっふっふ。自慢じゃありませんが、中高とずっと女子校ですから初恋すらした事がありません!」

 なぜ若干ドヤ顔なんだろうか。

「もちろん……初痴漢もまだです」

 今度は謎のモジモジ、発動。

「はっ……黒川さん、問題の解決方法を思いつきましたよ!」

 そこで天花は何かを思いついたらしく、手をぽん、と叩いて――

「そうだ 痴漢、行こう。」

「京都行こ◯みたいに言ってんじゃねーよ!」

「じょーだんですよ。いくらなんでも犯罪はしませ――はっ!」

 そこで天花はまた同じように手を叩き――

「そうだ 痴漢、されに行こう。」

「なお悪いわ!……そもそも痴漢主人公っていうコンセプトがおかしいだろ。どう考えても路線変更すべきだ」

「そうだ 山手線はやめて京浜東北線に痴漢、行こう。」

「その路線じゃねえよ!」

 

本編の八割ぐらいはずっとジェットコースターのようにボケとツッコミの応酬で突き進んでくの!

ラノベ作家ものは世知辛い作品になりがちだけど、『美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!!』はそんな暗い雰囲気を吹き飛ばしてくれるわ。

美少女キャラが軒並みポジティブなのも高評価ね。