とある王女の書評空間(ラノベレビュー)

二次元世界のエリート美少女による、宇宙一クオリティの高いラノベブログよ!

HJ文庫大賞の看板に泥を塗ったクズ作品――『カンスト勇者の超魔教導 ~将来有望な魔王と姫を弟子にしてみた~』

カンスト勇者の超魔教導<オーバーレイズ> ~将来有望な魔王と姫を弟子にしてみた~ (HJ文庫)

 

強さカンストの最強勇者が、魔王の娘らを超絶育成!?

慎重すぎて異世界で三百年もの修行の末、デタラメすぎる強さを身に付けてしまった召喚勇者キリ。彼はとある目的から「魔王の娘」たる天真爛漫少女・エイムを弟子にし、超絶育成することに。
そこに訳ありの美剣姫・メイも加わって、「どんな魔物もワンパン!」の、最強師弟らの無双旅が始まる!
食事を美味しくするためだけに第二百階位以上の超高等呪文を使ったり、誰もが恐れる巨大な魔物を瞬殺したり、やりたい放題の師弟コンビが大暴走!
一行で唯一の常識人・メイのツッコミも追いつかない、破天荒な旅の行く末は!? 

 

『ブチ切れ勇者の世界征服』以来のはむばね先生レビュー。

 勇武とモアのテンポいい掛け合いが好きだったのに、二巻で打ち切られちゃったからずっと新作を待ち望んでたのよね。

 

二年半ぶりの新作ってことで、かなり気合入ってるはむばね先生。

四月一八日のブログでは「最高傑作」宣言しちゃってるくらいだし。

 

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 確かに、青乃純尾先生のイラストはめちゃめちゃ可愛いのよね。

ロリなエイムがストライク。

 

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公開初日に速攻で立ち読みしてみると……

 

「こんにちはです! ボクはエイム! 立派な魔王を目指して修行中の身なのです!」

 場違いに明るく、そして幼い声で、突如現れた少女はそう名乗った。

 年の頃は、八歳くらいだろうか。勢いよく一礼してから上がった顔には、人懐っこい笑みが浮かんでいる。肩に届く辺りで適当に切られた感のある髪は、全ての光を吸い込んでしまいそうなほどの漆黒。真紅の大きな瞳との対比で、お互いが際立って見える。

 

エイムボクっ娘じゃない!

天真爛漫で礼儀正しくて、魔王目指してる少女! いいキャラだわ!

 

いやー、この出だしは期待できるんじゃないかしら。

どんな展開が繰り広げられるか楽しみだわ!

 

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なにこれゴミじゃん!

 

まず全体的に説明・描写不足な点が多すぎるのよ!

父親の仇であるキリをエイムが狂信的なくらい慕ってる理由が分からないし、「呪われるとどうなるのか」「なぜ自国の宝物庫にある呪具を処分しないのか(そのせいで王女暗殺に利用される)」について全く説明がないし!

ストーリーの根幹に関わる要素なのに杜撰すぎぃ!

 

キャラ配置もベテランの一〇年選手とは思えないほどカスだわ!

元勇者パーティーのバークレイは、メイの両親の公開処刑を止めに入ってくれるわけでもなくただお茶して終わりだし、《神喰い》(上のイラストでキリが寄っかかってる白いドラゴン)はラスボス戦に参戦するのかと思ったら、戦闘後に出てきて訳の分からないコントするだけだったし! 何のために存在してるのよ!

 

感情移入のさせ方もド下手くそ。唐突に

 

 桐はこの世界に来て、魔王軍によって引き起こされた悲劇惨劇を沢山見てきた。

 目の前で親を殺され、自身も重症を負いながらも親を想って泣きじゃくる子供がいた。

 子供だけは助けてと、血まみれの手で既に事切れている子の遺体を差し出す親がいた。

 絶対魔王を殺してやると、年齢に見合わぬ凄惨な目で獣のように生きる少女がいた。

 絶対魔王を倒してくれと、桐たちに希望を託し身代わりとなって死んだ少年がいた。

 

とだけ書かれてもどうしろってのよ。

普通、そうした少年少女とのやり取りをきちんと描写するんじゃないの?

 

この酷さが顕著に出てるのがラスボスで、何の前触れもなく一六九ページで名前初登場の新キャラってどういうことなのよ!

しかもクーデターの動機も酷いし! 

魔王を倒して金も名誉も手に入れたのに、「もしかしたら(国王であるメイの父親に)反逆者扱いされるかもしれないから」なんて被害妄想が理由って……

はむばね先生は、これで説得力あるってマジで思ってたのかしら?

 

もうキャラ設定以外の何もかもがダメ。

こんな駄作が銀賞だなんて到底信じられないわ。

下手な作家がシリアス入れたところで深みが出るどころかゴミになるだけ。

 

はむばね先生にシリアスは無理。

ギャグだけ書いてなさい。