オタクでも魔王でも、オシャレになって恋がしたい。
理想の妃を見つける為、異世界から日本の高校へ入学したオタク魔王ダイバルド。早速一目惚れした少女に声を掛けようとするも、場違いな魔王服を咎められ、クラスメイトの瑛美からファッションを学ぶことになり!?
ブログのネタにしたら面白そうな内容だったから買ってみたわ。
多分この作品をレビューするラノベブロガーなんてあたしぐらいだろうし。
……ってのんびり記事の構想練ってたら、「ラノベ・WEB小説ランキングワールド」に先越されちゃったし! 悔しいーっ!
まあ、あたしはあたしの観点でレビューするから気にするのはやめやめ。
とっとと書いて、アキバblogにリンク貼ってもらわないと。
主人公の真野は、異世界の魔王なのにギャルゲ大好きな超絶キモオタ。
高校には、二次元キャラがプリントされた「まひるんるんパーカー」を着ていくほど。
いや~キツいわね。異世界人を主人公にして正解だわ。
これが現代人のオタクだったら、キモオタに上から目線で説教するだけの作品になっちゃって嫌味ったらしいし、共感性羞恥持ちには相当辛い内容になってたでしょうね。「もう止めてくれえええ!!!」ってトラウマになってたかも。
実際、ファッション指南する人間って大抵はイケメンじゃない?
本作を監修してるMBがどんな外見か調べると……
ほらやっぱり! イケメン過ぎぃ!
ただ、ブログによると、最初からこうではなかったみたい。
むしろ一般的なラノベ読者と同様に、かなりのオタクだったようなの。
私は男兄弟で女性とは縁がない。中学生時代までどっぷりオタク趣味だったこともあり、
どうも女性に対して何か幻想を抱いている様な感もあり・・・
同級生と喋るとき普通にはふるまっていてもどこかドギマギしていました。
天然パーマでさらに髪が薄く、目は小さくて、胴長短足で、気持ち悪いくらい色が白くて・・・
見た目にもたくさんのコンプレックスを抱えていました。
なんかちょっと肯定的になれる情報ね。
ブログで語られてるMBの哲学にも惹かれたわ。
選民意識溢れるアパレル業界からおしゃれを開放して、万人に広めるべく本作の監修を決意したらしいの。
「オシャレなんてクソ食らえ」と思っている人にこそ手にとって欲しい。
オシャレは本当はとても理知的で合理的で構築的なもの。「センスがないとダメ」
「お金がないとダメ」
「ダサいとダメ」
といった選民思想溢れるアパレル業界に留めておくべきではありません。
オシャレをすると前向きになれる、外に出たくなる、女の子と会う時にドギマギしない・・・
たかが外見だけど、自信が生まれ中身まで変えてくれる素晴らしいファッションの世界。
この作品でオシャレの魅力がさらに多くの人に広がるよう期待しています。
センスもお金もいらない。
本書で紹介されてるコーディネートは視覚効果を意識した説得力のある理論に基いていて、ユニクロやGUに売ってる安価な服を買ってくれば即座に実践可能だから、初心者でも心配無用よ。
具体的に二つ紹介するわね。一つ目は下半身での印象作り。
誰かのファッションに注目するときも、お店で服を買うときも、あたし達は上半身に身に付ける服(トップス)ばかり気にしがちだけど、まずは下半身に身につける服(ボトムス)から揃える。
下半身をスキニーとローファーに変えるだけで、真野のオタクっぽさが無くなったわ。
二つ目はシルエット。
モデルならともかく、普通の人間は何かしら体型にコンプレックスがあるもの。
お腹が出てるとか、スポーツ体型で下半身だけ太いとか。
そういうシチュエーションで役立つのが「Yライン」「Aライン」よ。
詳しくは本を読んでもらうか、下にあるMBの記事を見なさい。
普段オタク趣味に使ってるお金を、ほんの少し、ラノベ数冊分でいいからファッションに投資するだけで人生が少し良くなるのなら、そうしない理由はあるかしら?
おしゃれをする前のMBも、元はこのブログを読んでるあんた達と同じだったのよ。
内気な性格を多少引きずっている私は、男だけの兄弟ということもあり、
女性と話すことはどこか気恥ずかしく苦手でした。綺麗な洋服屋さんやカフェなどに行く時も「自分がここに居ていいんだろうか」と
ドギマギしてしまって・・・ウェイターさんを呼ぶ
「すみません」の一言がどうしても言えませんでした。
でも兄から「今はこれが格好良いんだぞ」とオシャレを教えてもらって
兄の服を借りた日だけは、何故か堂々と振る舞うことが出来ました。
洋服屋さんでも流暢にショップスタッフさんと対応できる自分がいたりして、
オシャレによって簡単に前向きに、簡単に自信がつくことを強く認識できました。
女の子と話すのが恥ずかしかった自分が、
今ではナンパだって出来ます(しませんけど笑)。ウェイターさんを呼べなかった自分が、
今では一人でバーでお酒を飲むことが出来ます。洋服屋さんの接客にビクビクしていた自分が、
今ではデザイナーさんと談笑することが出来ます。
異世界に行くのは難しくても、ユニクロやGUに行くのは簡単でしょ?
さあ、おしゃれで新しい自分を手に入れるのよ!
服を着るならこんなふうに(1) (カドカワデジタルコミックス)
- 作者: 縞野やえ,MB
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