とある王女の書評空間(ラノベレビュー)

二次元世界のエリート美少女による、宇宙一クオリティの高いラノベブログよ!

【#クラ魔】あたしが想太だったら、上級国民の千影にエロいことしまくって俺色に汚しちゃうわ!――『クラスメイトが使い魔になりまして』

クラスメイトが使い魔になりまして (ガガガ文庫)

 

「その貧乳で使い魔は無理だろ」「死ね!」 

クラスの美少女を侍らせてみたい。

誰もが一度くらいは考えるんじゃなかろうか。でもまあ、正直オススメしない。
落ちこぼれ魔術師の俺、芦屋想太には藤原千影という使い魔がいる。彼女は魔術師の名門出身で、ついでに誰もが憧れる学年一の美少女だ。
え、羨ましい? まじか、じゃあ譲ってやるよ。
まず、こいつはご主人様に求める理想が高い。負けん気が強く、中々反抗的で、絶望的に貧乳だ。
それでもいいならぜひ引き取って……あ、うそ! 許して、藤原さ―――

この物語は主従関係からはじまる、ふたりの恋(?)のヒストリー……らしい。

  

第一三回小学館ライトノベル大賞で、『僕がウラシマトンネルを抜ける時』と共に、史上初のガガガ賞と審査員特別賞をW受賞した異例の作品。

どちらも大賞に値するセンスと冷静さと上手さを持ち合わせてて甲乙付け難かったみたいだけど、賞の方向性を広げるため結局大賞は与えられなかったんですって。

総評からは審査員の悩み抜いた跡が伝わってきたわ。

 

最初は、端正な『僕がウラシマトンネルを抜ける時』と王道娯楽的な『クラスメイトが使い魔になりまして』のどちらか、または両作品を大賞とするべきだとしていました。
そうしなかった理由は、両者にそれぞれセンスがあり、冷静さを持ち、または上手いことが絡んできます。

(略)

次に、方向性の違う二作品に上下をつけることは「この路線が正解で、あの路線は次点となる」と投稿者の方々に誤解させ、賞の方向性を狭める危険性がある、と私なりに考えました。両作者がもし大賞に固執していたなら、私ではなく同時代に相手がいたことを恨んでください! 
そこで異例ではありますが、私からの提案と編集部の協議の結果、ガガガ賞と審査員賞のW受賞者を二人としました。 審査の紛糾と事情で大賞とならないなら、賞の数で報いましょうということです。審査が甘いのか厳しいのか分かりにくいのですが、甘辛いおせんべいのような受賞だと思ってください。

小学館::ガガガ文庫:第13回小学館ライトノベル大賞 最終選考

 

ガガガの新人賞作品、というかガガガ文庫自体が他のレーベルと比べて「興味のある読者だけ買ってくれればいいんだ!」みたいなポジショニングなのよね。作品特設ページ作るわけじゃないし。

知名度高めるのにそこまで一生懸命な感じしなかった(そもそもそんな予算も人員もない?)けど、今回は積極的に宣伝するようになったのね。

担当編集が『クラ魔』のキャラクター紹介ツイートしたり、ガガガ文庫では珍しく作品紹介PV作られたり。

しかも、PVに刺激を受けた本山らのがナレーション担当してる。

 

 

「一九歳JDに読んでもらって耳が幸せだよらのちゃん~!」 って喜んでるんでしょうけど、美少女ラノベ読みにはあたしだっているんだから!

しかもあたしは一七歳! 本山らのより二歳若いのよ!

 

……なんだけど、ラノベ読む体力が絶賛減少中で困っちゃう。

面白そうな作品を片っ端から購入しても、何故か読む気が起きないの。

一日一冊読めたら多い方かしら。どんどん積読しまくり。

今月もレビュー二本くらいしか書けないかも。取り上げたい作品いっぱいあるのに。

 

でも性欲は健在なのよね。毎日エッチなこと考えちゃう。

ラノベヒロインとヤりてー!」って、心に飼ってる男子高校生やおっさんが暴れまくりなの! 脳内が美少女とのセックスに支配されてる。

まるでノーベル経済学賞受賞者のロバート・ソローだわ。

 

ミルトン・フリードマンは何を見てもマネーサプライのことを連想する。

私は何を見てもセックスのことを連想するが、極力私の論文からはそのことを排除している。

ロバート・ソロー - Wikipedia

 

ソローは論文からセックスを排除してるみたいだけど、あたしはレビューでも積極的にセックスについて言及してくタイプのラノベブロガーよ!

心のちんこをシコるのに良さそうなヒロインを求めてラノベを読み続け、おっぱい揉んだり髪の毛から漂う香りを嗅いだり、エロいプレイを妄想しまくりだし!

 

あたしがエロ全開だってのに、想太は捻くれ過ぎぃ!

学年首席で魔術師の名門出身の千影がわざわざ話しかけてくれてるのよ!

上級国民の側からコミュニケーションを取ってくれてるのよ!

生まれが違いすぎて、普通に生きてたらまず出会えない存在なのよ! 

 

tabi-labo.com

 

なのに全然照れる素振り見せないし、千影と同棲してもセックスしないし!

あたしだったら「ちくしょー! この格差が一生続くなら千影にエロいことしてやる! 上級国民への下剋上だ! 千影に魔力補充してやれるから無問題!」ってエッチしたくなっちゃうわ! 

 

あ、でも涼華とのバトルはちょっと良かったかも。

 

 

涼華は生徒会長である茉莉花の妹。

 

 

直接戦闘に特化した魔術師の多い空間操作学部のトップで西日本支部の重鎮。

腕っぷしがとても強く、カラーイラストからもそんな印象を感じさせられるわ。

 

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境界干渉学部のトップで東日本支部の重鎮である千影とは立場的にも性格的にも対立してる犬猿の仲。

姉に対してコンプレックスを抱いてるからか承認欲求がとても強く、想太と千影を罠に嵌めて口封じを目論むんだけど、返り討ちに合っちゃうの。

自分を殺そうとした涼華を打ち負かし、生殺与奪を握って追い詰めるのが楽しそう!

 

「あ、芦屋くん? 厚かましいのはわかっているんだけどね? できれば他に……」

「嫌か? なら仕方ない。もう考えるの面倒くさいし、魔人のお姉さんに任せることに……」

「嘘でしょぉ!?」

 魔人が満面の笑みで光り輝く拳を引き絞った瞬間、涼華が機敏に叫んだ。

 そして歪な愛想笑いを浮かべる。

「うっ、うそうそ! 嘘だって! 芦屋くんの判断にこのあたしが難癖なんか付けられるわけがないじゃあないか! 本当にありがとう! こんな酷いことをしたのに許してくれてさあ! 恩に着るよ!! 一生ついていく!!」

 

ああ^~涼華はタイプじゃないけど、あたしも美少女を打ち負かして好き放題責めまくってみたいわ~。王様ゲームみたいにいろんな命令聞かせたいわ~。

 

あたしのタイプはソフィアなんだけど、扱いが一番ひどい! 

 

 

想太といっぱい会話して心が通じたかもって喜んでたのに異世界へ強制送還させちゃうし、しかも記憶まで消しちゃうなんてあまりにも可哀想だわ!

ソフィアは異世界で孤独だったのに! その孤独を救えるのは想太だけじゃない!

主人公なんだからソフィアも救うべきよ!

ソフィアのいない『クラ魔』なんて、メロンの入ってないメロンパンと同じだわ!

 

 

まあ、上で編集がツイートしてるように、二巻になったらヒロインとして復帰する可能性もあるみたいだし、諦めるのはまだ早いのかもね。

次巻でソフィアはヒロインになれるのかしら?

 

クラスメイトが使い魔になりまして (ガガガ文庫)

クラスメイトが使い魔になりまして (ガガガ文庫)