(54:38~)
『ヤンキーやめろ。メイドにしてやる』の購入報告が前回のラノベ文庫チャンネルで読まれなかったけど、単に取り上げるのを忘れてたみたいで安心したわ。
まあ、今年に入ってからふつおたを放置し続けてたのはどうかと思うけど。
てか晃宏と彩花に、定番構文の「こいのぼり……じゃなくてうなぎのぼり!」を「面白くない」とか言われたし!
絶対見返してやるんだから!
レビューの下書きしてる間に担当編集がまさかの退職。
2019年は皆様のおかげで19冊の本を編集させていただきました🙇♂️
— 田端@無職 (@tatatabaty) 2019年12月27日
そして新年1月には担当作が2作出ます!
2020年も引き続き、と言いたいところですが、一身上の都合により本日をもちましてガガガ文庫を退職することになりました。(ガ報の編集後記に載せてるから今更感ありますが)【続く】 pic.twitter.com/QAvEeGvuSD
年間一九冊ってかなり担当してるわよね。月一冊ペースでも大変って聞いたわ。
そんな中で『クラスメイトが使い魔になりまして』のレビュー見てもらって、帯コメントにも採用してもらったのよね。
まあ、編集って激務で長く続かないだろうから退職するのは仕方ないのかも。
今度はどんな職業に就くのかしら……と思ってたらまさかの電撃移籍。
ワイ、無職辞めます!!!
— 田端@電撃文庫 (@tatatabaty) 2020年2月5日
というわけで、2020年から電撃文庫の一員として働くことになりました!
引き続き作家さん、イラストレーターさんと、たくさんの面白い作品を世に送り出せたらと思います!
(…無職じゃなくなったし、酒浸りな日々も辞めるよ、きっとたぶんメイビーかもしれない) pic.twitter.com/CMzGxmMUmv
結局編集に戻るんかいっ!
さて、前置きが長くなっちゃったわね。
あたしってどうしてもクオリティ優先で「何千文字も書かなきゃ手抜きじゃん!」って気持ちになっちゃうんだけど、酷くてもいいからコツコツ投稿しないと駄目なのかも。
質より量。不定期より継続が大事。HIKAKINもそう言ってるしね。
毎日やると、かけられる時間と手間が限られるので、クオリティを高めるのは難しい。それで、「週1でいいから、時間をかけてもっと凝った動画にした方がいい」とかアドバイスされるんですよね。そうすると確かに面白い動画は撮れるんですけど、そのぶんハードルも上がるんですよ。結局、毎日アップするのは時間的にきつくて内容も薄くなるから、と言ってペースを落とした人ほど見かけなくなって、無理してでも毎日続ける人の方がずっと第一線でやっています。
一つの記事を時間掛けて一生懸命書いたところで、アクセス数が驚くほど全然伸びないって現実を思い知ったわ。
GA文庫二月刊の記事も、費やした時間の割にPV稼げなかったし。
そもそも、初動が命であり二週間で続刊するかしないかが決まってしまう最近のラノベ事情を考えると、レビューするなら早いに越したことはないし。
だったら今月の新作をレビューしろよってなるんだろうけど、新作をレビューするラノベ読みはブロガーだけじゃなくtwitterにもいっぱいいるから、あたしが積極的にレビューする必然性ってないのよね。
じゃああたしの存在意義を考えると、レビューの少ないマイナーな作品をスコップして、その知名度を向上させることじゃないかって思ってるの。
というのも、『異世界に召喚されなかったから、現実世界にダンジョンを作ってやりたい放題』ってライトノベル感想リンク集に作品ページがないのよね。
これじゃ日富美信吾先生が可愛そうだわ! メロンの入ってないメロンパンだし!
というわけで、今からあたしがメロンを入れてくわよ!
『おしかけ勇者嫁』に続くなろうからの書籍化作品。
俺だけのダンジョンで現代にいながら異世界を満喫🤩
— 日富美📖信吾 (@hifumishingo) 2019年12月4日
【異世界に召喚されなかったから、現実世界にダンジョンを作ってやりたい放題】
\ 好評発売中‼️ /https://t.co/1cqOQnqtkx pic.twitter.com/MNnHlJGicI
今度はBKブックスじゃなくてガガガブックスからの出版。
あの包囲殲滅陣こと『最下位職から最強まで成り上がる』で有名なレーベル。
主人公の田助は最初社畜だったんだけど、異世界召喚が決まって女神に身辺整理するよう言われたから、職も住居も人間関係も全部断捨離しちゃったのよね。
でも「召喚予定者は似た名前の別人」ってことが判明して異世界行きは取り止め。
最終的な田助のステータスがこれ。
「Age:30歳2か月」って表示が見ててキツくなってくるわ。
一〇代は未来ある若者として、物語の主人公を任される。
二〇代は次世代の人材として、社会の担い手を任される。
けれど三〇代になった途端ラノベ主人公のような言動は許されずおっさんやババア扱いされ、某映画みたく「大人になれよ」って周囲から言われる辛さ。
10代20代は自虐的なことを言ったりして「陰キャな自分」を見せびらかしつつも、まだ心のどこかに人生の逆転みたいなものをうっすらと期待して生きているが、凡庸なまま30過ぎると本当に冗談抜きで自分には何もないことを突き付けられるから、あまり自虐的なことも言ってられなくなる。
— わがままコブラ (@wagamamacobra) 2020年2月24日
ツイッターでも、日頃から自虐・自己嫌悪ツイートが多いながらも「まだ自分には若さがある(だからまだチャンスがあるかも)」というその一点だけを頼りに生きてそうな人をチラホラ見るが、特別な努力をしている場合以外は、そんなもんは28くらいから段々と崩れていくだけ。https://t.co/GikGeeAU3h
— わがままコブラ (@wagamamacobra) 2020年2月24日
こちらのツイートは本当にその通りだなと思うのだが、10代20代だと、どれだけ陰キャであろうとも「まだ若い」というのが無意識的にも間違いなく心の支えになってるんだけど、30過ぎたら確実にそれがなくなるから、自虐に若い頃のようなクッションがなくなる。笑えなくなる。https://t.co/XUfaPXo1f6
— わがままコブラ (@wagamamacobra) 2020年2月24日
そりゃ少子化も当然だわ。生きてたって虚しいだけだし。
そんな超クソゲーである現実だけど、ラノベの世界は希望があるわね。
女神から授かったスキルを利用してヒロインの大怪我を直したことがきっかけで、ただの三〇歳無職から社長令嬢の許嫁になれるんだもの。
本作のメインヒロインはダンジョンコアの幼体であるアンファと社長令嬢の衣子だけど、アンファは「ぱー!」とか「たー!」とかしか言えなくてコミュニケーションできないし、衣子は美少女というよりは大人っぽい(というよりややオバサンっぽい?)キャラだから、メインヒロインを好きになるのが難しいのよね。
まあ、衣子の異世界風クノイチ衣装は良かったけど。
となると、美少女枠はシャルハラートしかいない。
『このすば』のアクアみたいに、顔芸が面白い駄女神よ。
ただ最初に登場して以降は全然出番がなくて(召喚担当の女神は往々にしてそうなりがちだけど)、それ以外だと五章で挿絵含めたった四ページしか出てこないのよね。
しかもシャルハラートの怨念であって本人じゃないから、実質的には物語冒頭で出番が終わっちゃってるという少なさ。
美少女ヒロインなのに出番少なすぎぃ!
例えば『このすば』だったらアクアだけじゃなくてめぐみんにもダクネスにも、さらに言えばウィズやアイリスにも見せ場を与えてるわけで、「メインヒロインはアクアだから、めぐみんやダクネスはそれほど重視しなくていいだろう」なんて扱いだったらここまで人気出たかしら? あたしは出なかったと思う。
「誰が好かれてもいいように、どのヒロインにも見せ場を与える」って意識は、プロのラノベ作家としてやっていく上でとても重要じゃないかしら。