とある王女の書評空間(ラノベレビュー)

二次元世界のエリート美少女による、宇宙一クオリティの高いラノベブログよ!

森田季節先生の百合百合まったりスローライフファンタジー~紅緒先生のシコれるイラストを添えて――『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』

スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました (GAノベル)

 

スローライフを300年続けてたら、世界最強になっていました。
……スライムを倒しすぎたせいで。

森田季節が贈る「小説家になろう」人気作!
日間1位、週間1位を獲得! 累計5,000,000PV突破の異世界アットホームコメディが待望の書籍化! !

スライムの故郷には秘密がいっぱい!?
本書だけの書き下ろし短編「娘の里帰り」も収録



現世で過労死した反省から、不老不死の魔女になって、
スローライフを300年続けてたら、いつの間にかレベル99=世界最強になっていました。
生活費を稼ぐためにこつこつ倒してたスライムの経験値が蓄積しすぎたせいみたいです……。
そんな噂はすぐに広まり、興味本位の冒険者や、決闘を挑んでくるドラゴン、
果ては私を母と呼ぶモンスター娘まで押し掛けて来るのですが――。

「だから、道場じゃないんだから道場破りに来ないでよ……」

冒険に出たことないのに最強……って、どうなる私のスローライフ! ? 

 

来た来た来た来たああああぁぁぁーーーーーーーーーーーーっ!

なろう連載中からずっと楽しみにしてたのよ!

 

著者は百合オブ百合の森田季節先生!

イラストは今最もシコれる絵を描くイラストレーターの紅緒先生!

このコンビネーション、いいじゃないっ!

例えるならフレンチにおけるポルチーニとトリュフ! 二つの香りが融合して、新しい体験を提供してくれるわ!

 

ちなみにあたしの「シコれる」発言を取り上げて

 

 

ってあたしをネカマ扱いしてるみたいだけど、笑うヤカン先生の例があるように別に不自然でもなんでもないわ。

 

  

 

何と言っても紅緒先生のイラストが最高にシコリティが高いの!

あたしがオタク男子だったら、もう表紙だけで一〇〇回はオナニーしてるんじゃないかって出来栄えよ!

 

少し首を傾げてウィンクしてる表情が萌え!

トルコ石みたいに透き通るような青い目が萌え!

腰まで伸びる金髪が萌え!

適度に膨らんだ胸元が萌え!

スライムを優しく抱きかかえる姿に萌え!

膝をキュって可愛く閉じてる姿勢に萌え!

存在感のある大きな帽子が似合ってて萌え!

 

もじもじしながらスライムを見つめる挿絵に萌え!

 

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満足そうな顔でライカをなでなでしてる口絵に萌え!

 

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ちなみにライカの本当の姿はドラゴンで、

 

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人間態は頭から角が二本突き出た、十三歳くらいでロリータファッションの美少女!

 

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この作品、どのキャラもみんな個性的だし可愛いし、もうたまんないわっ! 

表紙のスライムでさえもあのデザインでしょ? 紅緒先生は雰囲気を理解してる!

なろうファンタジーだと、主人公サイド以外は魅力が欠けてたり、コメディであっても敵キャラは容赦なく殺したりする傾向にあるけど、『スライム倒して300年』はのほほんとした作品だからその点は安心よ!

 

あと主人公(兼ヒロイン?)のアズサ、前世で過労死したからか、他人への思いやりがMAXないい娘なの! 超優しい!

 

「今日はもうおひらきにしよっか。村に戻ろう。あなたの宿も手配するから」

(略)

「いえ、アズサ様、私は疲れてませんのでこのまま続けられます」

(略)

「ドラゴンは夜目も利きますので。徹夜をすれば、明日には完成しますよ」

(略)

「そういうのは絶対にノー!!!」

 私は大きな声で言った。

(略)

「ライカ、あなた、徹夜をすればいいとか言ってたよね。そこがダメなの。本当にダメ!」

(略)

「ほら、暗くなってるでしょ。これはこの世界が今日はここまでと言っている証拠。少なくとも私は無理をして強くなったわけじゃない。ほどほどの生活をキープしてきただけ」

「わかりました。アズサ様の言うとおりにします……」

「そう、それでいい」

 私はにっこりと笑った。

 

暴走して自分の家を壊した相手だってのにこの配慮! アズサちゃんマジ天使!

 

イカだけじゃなくて、他のキャラにもアズサは優しく接するわ。

なんと自分を殺しに来たシャルシャでさえも、家族として迎え入れるの!

 

「だって、私はあなたの生みの親なんでしょ。じゃあ、放っておけないじゃない」

 いや、親じゃなくても、子供が倒れてたら助けるけどね。実年齢はこの場合無視する。

 でも、ここは親だからと言うべきだろう。

 シャルシャの目になぜか涙がたまってきた。

「お、お前は親と言えなくもない。けど、……そ、それでもスライムの仇で……」

 ファルファちゃんがシャルシャの手をとった。

「シャルシャ、もう意地張るのやめようよ」

「姉さん……」

(略)

 私は娘二人のそばに寄る。

「部屋はまだ開いてるから、ここに住んでもいいよ。むしろ、住みなよ」

 

これは女の子のあたしだってアズサに惚れちゃうわよ! ペロペロしたい!

 

アズサもいいけど、ベルゼブブもまた魅力的よ! 

森田季節先生が活動報告で「いじめられたり踏まれたりえっちことされたりしたい」って自分の衝動を赤裸々にぶちまけるほどだしね。

 

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尊大な口調の魔族キャラ、あたし大好き!

ベルゼブブは三〇〇〇年生きてる上級魔族で、ブルードラゴン五匹を瞬時に撃退(もちろん弱らせただけ)できる実力持ちなのに、強さだけじゃなくて思いやりにもあふれてる。こう見えて実はツンデレよっ!

物語終盤の温泉シーンから文章と挿絵を引用するわ。

 

「おぬしらのそばにおると、面白いことが起こりそうで楽しいのう」

「一概に楽しいと言いづらいことも多いけどね。でも、今回はあなたのおかがで助かったよ。こっちの町が守られたのはベルゼブブのおかげだし」

「何度も言うが、ブルードラゴンを退治したのは、おぬしらのためにやったんではなくて、結果論じゃぞ。感謝の意を示すのは勝手じゃがな」

「じゃあ、勝手に感謝するよ。それに頼んだらどうせ手伝ってくれただろうし」

「ま、まあな……。それより、また一対一で勝負させるのじゃぞ」

「うんうん、わかってるよ、お姉ちゃん」

 

 変な間ができた。

 

 私も言ってから、あれ? と思った。

 

「なんで、わらわがお姉ちゃんなのじゃ……?」

「いや、あなたって頼んだらいろいろ手伝ってくれるし、世話焼きだし、なんというか、お姉ちゃんぽいから……お姉ちゃんって……ぷっ、ぷぷ……」

 それから、私は声を出して笑った。

 

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人間もドラゴンも精霊もエルフも魔族もみんな仲良し!

ニ〇一七年のラノベはこれで決まりね!