とある王女の書評空間(ラノベレビュー)

二次元世界のエリート美少女による、宇宙一クオリティの高いラノベブログよ!

ラノベをレーベルで定義する連中は全員アホ。

Q. 生物の定義って何ですか?

A. 「生物リスト」に属している要素を生物と呼んでいます。

Q. どんなものが「生物リスト」に入っているんですか?

A. 具体的にはイヌ、ネコ、ライオン、トラ、…です。

Q. ではウイルスは生物ですか?

A. 無生物です。なぜならば上のリストに入っていないからです。

Q. どうして入ってないんですか?

A. ……

Q. 何が生物を生物たらしめているんですか?

A. …………

 

mizunotoriによると、現在のラノベ定義論には大きく分けて三つの派閥――レーベル派、萌え派、パッケージ派――があるのだとか。

それぞれの立場が具体的にどうなってるかというと、

 

 

らしいわ。パッケージ派だけ簡単に補足しておくと、「文庫書き下ろし作品ならライトノベル」「イラストが付いてればライトノベル」みたいな立場ね。

 

この中でもとりわけレーベル派の人気は強くて、ライトノベルの定義に関する簡単なアンケートですではダントツ一位*1だし、あのラノベクソ天狗もレーベル派(とパッケージ派)に与してるわ。

 

 

なぜここまでレーベル派(やパッケージ派)が支持されるのかというと、「客観性の高さ」が挙げられるでしょうね。

「この作品は電撃文庫から出てるのでラノベ」「この作品は表紙にイラストがないからラノベじゃない」とかね。

だから、主観的な要素が多い定義である「萌え派」は好まれないってこと。wikipediaの記述を引用するわ。

 

ライトノベルとその他の小説の境界は曖昧であり、そもそもはっきりとした定義を持たないことから、「ライトノベルの定義」についてさまざまな説がある。ライトノベルを発行しているレーベルから出ている、ライトノベルは出版側のマーケティングにより創られた「ジャンル」であるため、出版社がその旨宣言した作品、マンガ・萌え絵のイラストレーション、挿絵を多用し、登場人物のキャラクターイメージや世界観設定を予め固定化している、キャラクターを中心として作られている、青少年(あるいは若年層)を読者層に想定して執筆されている、作者が自称する、など、様々な定義が作られたが、いずれも客観的な定義にはなっていない。

 

じゃあレーベル説は定義としてきちんと機能してるかって言うと、実は大きな問題を三つ抱えてるの。それを一つづつ見ていくわよ。

 

①定義がはっきりしない

ラノベライトノベルの略称なのだから、そもそも「ラノベレーベル」という定義自体が循環的で何も説明できてない。

「肉とは『肉屋で売られているもの』である」って定義付けと一緒。

 

あたしを批判するしか脳がないラノベクソ天狗は

 

 

 って相変わらずいちゃもん付けてるけど、じゃあ質問。

ラノベレーベルの定義って何?

 

ライトノベル系レーベル一覧 - Wikipediaに記載されてるレーベル?

ってことはソースはWikipedia? マジで言ってんの?

違うのであればラノベレーベルをどう説明するつもり?

「大体のイメージは共有できてるから大丈夫」って、それだと定義じゃないじゃん!

 

あと、上のリンクではメディアワークス文庫を「非ラノベレーベル」扱いしてるけどさ、「メディアワークス文庫ラノベだろ!」って意見があったらどうするの? 主張の正しさをどうやって決めるの? 永久に平行線じゃない?

 

  

②商業・紙媒体至上主義

レーベルから出るってことは「出版社から」「主に紙媒体で」流通するってことと同義なわけで、そうなると「未書籍化のウェブ小説はラノベでない」「コミケ文学フリマの小説は全部ラノベじゃない」「impress Quickbooksはラノベレーベルではないから、ライトなラノベコンテストという名前はおかしい」ってなるわね。

「商業にあらずんばラノベにあらず」と宣言してるも同然。 

だとしたら、レーベル派は「なろうやカクヨムやエブリスタ掲載作品は、ラノベでなければ一体何なのか?」という疑問にどう答えるのかしら。

一般文芸? キャラノベ? それともWEB小説? コミケや文フリの小説は?

 

また『魔法と夜のウォンテッド!』は一巻が電撃文庫から出版され、二巻(相当分)はカクヨム掲載の未書籍化作品だから、レーベル説に従えば『一巻はラノベだが、二巻はラノベではない』ってことよね。

掲載媒体の違いで正反対の結論が導かれてしまう定義は妥当なのかしら。 

 

この意見に対して「なぜ商業出版に限ってはいけないのか、判然としません」なんて反論があるけど、別に「商業ラノベ」「非商業ラノベ」って分ければいいじゃん。

わざわざ「ラノベであること」と「商業作品であること」を両立不可能にするような定義を採用するメリットがない。

商業だろうと非商業だろうと漫画は漫画じゃん。ラノベも同じ。 

 

③外延的定義であること

レーベル説最大の問題点はこれ。

 

まず知っておいてほしい概念として、定義には「内包的定義」と「外延的定義」の二種類あるわ。

分かりやすく言えば内包的定義が抽象化で、外延的定義が具体例の列挙ね。

実践! 専門知識を教えてみよう:第18回 常識的な概念ほど、きっちり定義を考えなければならない (2/3) から、食品の内包的定義と外延的定義を引用するわ。

 

  • 内包的定義:食品とはすべての飲食物をいう。ただし、薬事法(昭和三十五年法律第百四十五号)に規定する医薬品及び医薬部外品は、これを含まない。
  • 外延的定義:食品とは、パン、おにぎり、メロン、スイカ、イチゴ、マグロ、サバ、サンマ、サイダー、リンゴジュース……(以下略)……である。

 

ラノベレーベルとは電撃文庫MF文庫J、……である」と定義してるでしょうから、レーベル派は外延的定義ね。 

ちなみに

 

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 とかドヤ顔してるバカがいるけど、「……」の部分は何十もあるレーベルを列挙するのがだるくて省略してるだけだから、ハッキリした中身をお望みならば、あたしじゃなくてレーベル説信奉者に教えてもらいなさい。

 

外延的定義のメリットは、要素が列挙されてて分かりやすいこと。

具体的事物の名を知っていれば、幼稚園児でも理解できる。

 

デメリットは主に三つあって、まず一つは、その要素がどういう理由で属している/いないのか全く分からないこと。

食品の例で言うなら「パン、おにぎり、……」という文面をいくら凝視したところで「ヴィックスは食品なのか?*2」「龍角散ののどすっきり飴は食品なのか?*3」について、外延的定義は何も教えてくれない。 

この事情はラノベについても同じなのに、mizunotoriの記事執筆時(11/09/28)には存在しなかった講談社ラノベ文庫(11/12/02創刊)もオーバーラップ文庫(13/04/25創刊)もモンスター文庫(14/07/30創刊)も、それどころか文庫ですらないMFブックス(13/08/23創刊)もアース・スターノベル(14/12/12創刊)もいつの間にかライトノベル系レーベル一覧に組み込まれてるという不思議。

「アース・スターノベルがラノベレーベルである理由を説明してください」って聞かれたら、レーベル派は*4一体どう答えるのかしら?

 

二つ目のデメリットは、外延的定義では無限に存在する――あるいは有限であっても数が増加し続ける――要素の分類には不向きであること。

生物然り、国語辞典然り、定義が往々にして内包的なのは、定義を修正しなくとも新しい概念に対して適用可能だから。 

言いかえれば、外延的定義は新概念が登場する度に修正を迫られるわ。

 

  

三つ目。外延的定義最大のデメリットは、ラノベの本質を全く説明していない点。

生物の定義を巡る冒頭のやりとりがそうだったように、外延的定義は具体的であるが故に、要素が共通して持っているであろう性質を記述できない。

「何が生物を生物たらしめているのか?」に答えていない定義が無価値なのと同様に、「何がラノベラノベたらしめているのか?」に答えていない定義に存在意義はないわ。

 

じゃあどんな定義ならいいの?

まず大前提として中身に言及する。 

 

ジョン・ケージの「4分33秒」みたいに全て白紙だったり、逆に全て「ああああああああああああ」で構成されてたとして、それをライト「ノベル」にカテゴライズする?

「小説としては実験的でアリ」って読者もいるかもしれないけど、ラノベだって断言できる? できるとしてその根拠は? ラノベレーベルから出ればいい? じゃあラノベレーベル以外で出版されたら非ラノベ? でもそれって『魔法と夜のウォンテッド!』がラノベだったりラノベじゃなかったりする原理と一緒じゃない? 妥当なの?

ってなわけで、レーベル派もパッケージ派も、作品内容に触れてないから論外。

 

その点、あたしが『氷菓』はラノベ? バカなの?に書いた

 

  1. オタク向けコンテンツで、
  2. イラストによって作品の魅力が増すと期待される
  3. 小説

 

って定義なら、循環的じゃないし、同人や電子オンリーの作品だって対象にできるし、何より内包的だし。

 

レーベル派もパッケージ派も、論理を理解できない馬鹿向けの主張でしかないわ。

 

ライトなラノベコンテスト 試し読み作品集 その1 (impress QuickBooks)

ライトなラノベコンテスト 試し読み作品集 その1 (impress QuickBooks)

 

 

 

ライトなラノベコンテスト 試し読み作品集 その2 (impress QuickBooks)

ライトなラノベコンテスト 試し読み作品集 その2 (impress QuickBooks)

 

 

*1:「選択肢が適切か?」って疑問は当然あるだろうけど。

*2:食品じゃない。

*3:食品

*4:パッケージ派もだけど。

シコれる絵を描くイラストレーター五選

新年初記事はイラストレーター特集!

ラノベに精通してるあたしが、シコれる絵を描けるイラストレーター上位五人をあんた達に紹介してあげるわ!

 

さあ、これを読んでブヒブヒするのよ!

 

第五位:町村こもり先生

ラストダンジョンへようこそ<ラストダンジョンへようこそ> (電撃文庫)

ラストダンジョンへようこそ2<ラストダンジョンへようこそ> (電撃文庫)

 

ラストダンジョンへようこそ3<ラストダンジョンへようこそ> (電撃文庫)

 

町村こもり先生は、ロリキャラがめっちゃ可愛いのよ!

『ラストダンジョンへようこそ』のロレッタ(一巻表紙右のキャラ)は格別だわ!

優しく儚げな笑顔、適度な大きさの胸元、前向きな性格を象徴するかのように元気よくふわっと膨らんだスカート、つやつやしたタイツが形作る脚。

ちっこいからつい守りたくなっちゃう!母性本能くすぐるわ~。

 

『不器用な天使の取扱説明書』の表紙もなかなかいいのよね!

 

不器用な天使の取扱説明書 (HJ文庫)

 

巨乳キャラだけど、肌の露出がないから嫌らしさはゼロ。

表情や動きでキャラの魅力を引き出すのが上手ね。

 

ただ、モノクロ挿絵がイマイチなのと、『ステ振り失敗! ポンコツ勇者のシロとクロ ~赤魔法教官の育成計画~』 のキャラはシコリティが低いから五位。

 

第四位:029先生 

029先生は、男女問わずキャラが可愛いっ!

 代表作の『はたらく魔王さま!』は表紙見てるだけでも興奮!

特にあたしが好きなのは五巻と十四巻!

 

はたらく魔王さま! 5 (電撃文庫 わ 6-5)

  

鈴乃めっちゃ萌え!

異世界人なのに和服で大和撫子で男口調ってだけでたまらないのに、

 

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着物に出る脚のライン!

くーっ!これよこれ!もう撫でたくなっちゃう!

 

はたらく魔王さま! (14) (電撃文庫)

 

十四巻のエミリアも素敵!

上半身は白銀の鎧なのに、下半身はスカート!このコントラスト!

ウィンクしてる表情もそそるわっ!

 

異能バトルは日常系のなかで10 (GA文庫)

  

 男口調繋がりだと『異能バトルは日常系のなかで』の美玲(画像左)もクールで好き! アニメ版のはもっと好き!

 

全体的にキャラ造形が安定してるんだけど、性的欲求への刺激が弱いかしらね。

印象論だけど、鈴乃やエミリアでシコってる読者ってあんまりいないと思うの。

だから四位になったわ。

 

第三位:遠坂あさぎ先生

ガーリー・エアフォース』や『絶対調和☆御裏崎ちゃんっ!』の頃はそれほど注目してなかったけど、去年……じゃなくて一昨年(ニ〇一五年)の『名探偵×不良×リア充×痴女×決闘者』からシコリティが上がってきたわね。

男女どちらのキャラも可愛く描けるように成長してる。

そして『転生従者の悪政改革録』で遠坂あさぎ先生の才能が開花するわ!

 

転生従者の悪政改革録 (角川スニーカー文庫)

  

ナーミィ、悪役令嬢なのに笑顔に全く邪悪さが感じられなくて*1萌え!

ドレスの裾からちらりと見える裸足も魅力的!

きっとフローラルのいい香りがするに違いないわっ!

 

読書メーターでも結構評判良かったみたいだしね。

 

 

ツイートが万一消えても大丈夫なように、画像を掲載しておくわ。

 

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二巻と三巻の表紙もハイシコリティよ!

 

転生従者の悪政改革録 (2) (角川スニーカー文庫)

 

チャイナドレス来て先輩風吹かすナーミィも、

 

転生従者の悪政改革録 (3) (角川スニーカー文庫)

 

たなびくスカートの下で脚線美を誇示する自信満々な表情のナーミィも、魅力がぎゅっっっっって凝縮してるわ!

 

今月発売の『女神の勇者を倒すゲスな方法 「おお勇者よ! 死なないとは鬱陶しい」』にも注目ね!

女の子がみんなキュート!ほんわかしてる!

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第ニ位:三嶋くろね先生

 三嶋くろね先生といえば、『この素晴らしい世界に祝福を!』のアクアよっ!

 

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『この真夏の海に騒乱を!』ジャケットの……

 

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腋!

  

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 『この素晴らしい世界に爆焔を!』CD同梱版ジャケットの……

 

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腋!!!

 

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三嶋くろね画集 Cheers!』表紙の……

 

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腋!!!!!!!!!

 

清潔感ありそうな点が高評価ね!

女の子のあたしでもペロペロしたくなっちゃう!

 

人体構造のおかしさを衣服でごまかすイラストレーターがいる中、三嶋くろね先生は素肌の素晴らしさをPRできる数少ないプロよ!

アクアがめっちゃシコリティ高い一方、他のキャラは普通レベルだから、残念ながら一位を逃す形となっちゃったけどね。

 

 

  

それじゃあ一位の発表に移るわよ!

競争の激しいラノベ業界で、栄えあるシコリティ・オブ・シコリティを獲得したのは一体誰なのか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一位:紅緒先生

 グランプリは紅緒先生よ!

 

レベル1落第英雄の異世界攻略 (電撃文庫)

 

プロ初仕事である『レベル1落第英雄の異世界攻略』では、ヒロインに「童貞を殺す服」を着せることで読者を刺激し、

 

10年ごしの引きニートを辞めて外出したら 1自宅ごと異世界に転移してた〈上〉 (オーバーラップ文庫)

 

JKの放尿プレイが衝撃的だった『10年ごしの引きニートを辞めて外出したら 1 自宅ごと異世界に転移してた〈上〉』では、体のラインや制服の光の反射を工夫してヨーコのシコリティを究極のレベルにまで押し上げ、

 

友人キャラは大変ですか? (ガガガ文庫)

 

『友人キャラは大変ですか?』では、中性的とはいえ男キャラ*2なのに、龍牙を可愛く仕上げることに成功してるわ!

 

断言するわ!

紅緒先生は今最もシコれる絵を描くイラストレーターよ! 

 

紅緒旋風は止まらないわ!

再来週にはGAノベルから『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』が出るのよ! その表紙がこれまた凄い!

 

スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました (GAノベル)

 

読者に向けられた可愛らしいウィンク、表紙の中心でさり気なく自己主張する胸、露出を抑えた魔女の衣装、すべすべそうな腿と膝。

どう? どう? 

「もしこんな美少女と一緒だったら……」と想像すると興奮してこないかしら?

 

 

今のラノベにはシコリティが圧倒的に足りないわ!

 

シコれるラノベが増えれば売り上げも増える。

売り上げが増えれば出版社が潤う。

出版社が潤えば面白い作品がいっぱい出る。

面白い作品がいっぱい出ればシコれるラノベもいっぱい出る。

 

これがラノベ業界のあるべき姿よ!

 

 

 

 

はたらく魔王さま! (電撃文庫)

はたらく魔王さま! (電撃文庫)

 

 

 

転生従者の悪政改革録 (角川スニーカー文庫)

転生従者の悪政改革録 (角川スニーカー文庫)

 

 

 

  

 

友人キャラは大変ですか? (ガガガ文庫)

友人キャラは大変ですか? (ガガガ文庫)

 

 

*1:中に入ってるのが日本人の七海だから当たり前なんだけど。

*2:ツッコミ禁止。