とある王女の書評空間(ラノベレビュー)

二次元世界のエリート美少女による、宇宙一クオリティの高いラノベブログよ!

文学少女に足コキされたくなっちゃう!――『ネットゲームで対戦相手を煽ったら、何故か同級生の女の子に踏みつけられている』

ネットゲームで対戦相手を煽ったら、何故か同級生の女の子に踏みつけられている

 

あらすじ

踏んで踏まれて始まるボーイ・ミーツ・ガールな青春ゲームライフ!?

「よ、よくも人のことを散々踏みつけてくれましたねぇっ……!」
現実では平凡で目立たない男子高校生・四埜宮悠木(シノミヤユウキ)は、仮想現実型ネットゲーム『銀剣』こと『グラディウス アルジェンティウス』の中では美少女キャラクター・ユキとして名を知られたプレイヤーだった。手練れの大剣使いとしてだけでなく、煽り屋の問題児として。しかし、ある日倒して背中を踏みつけた対戦相手が実は同じクラスの文学少女で、しかも彼女に悠木がユキだとばれてしまい……。踏んで踏まれて始まったボーイ・ミーツ・ガールな青春ゲームライフの行方は!? Gzブレインゲーム小説コンテスト金賞受賞作! 

 

どうもあたしがアラサーアラフォーのおっさん扱いされてるみたいなのよね。

村人や芽羽が前々からあたしをおっさんだと疑ってるのは知ってたけど、このラノにあたしのコメントが掲載されてからは本山らのや戸津秋太先生からもおっさんだと思われてるし。

 

  

 

多分ラノベのレビューで「シコれる~!」って心に飼ってるおっさんの叫びをそのまま書いてるからだと思うんだけど、それであたしが一七歳の美少女であることを否定してくるんじゃ困っちゃうわ。

バーチャルキャラと三次元の人間を同一視しちゃってるんじゃない?

キズナアイが一六歳だったり、輝夜月が一四三歳だったり、赤月ゆにが一〇〇〇歳オーバーだったりして、バーチャルじゃないYoutuberとスペックや物理法則がかけ離れてたとしても、それを「年齢詐称」「性別詐称」と言わないでしょ。

 

おっさん的な感性をもってる女子は二次元に限らないわ。

三次元での例も出しておくと、「尻職人」として有名なグラビアアイドルの倉持由香だって心におっさんを飼ってることで有名よ。

 

special.dmm.co.jp

 

−自分自身がグラビアのファンで、しかも裏方的な視点もあるから、それが可能だと思ったんですね。しかし男性的な目線を意識するのは女性としてはなかなか難しいのでは?

倉持:中学生時代から水着の撮影会をやっていたんですが、その際も「スク水にワイシャツを羽織ったらエロいのか?」など、常に自分の心の中に飼っている“おっさん”に聞いていました。

 

−倉持さんは心の中におっさんを飼ってるんですか(笑)?

倉持:はい。このおっさんをどう満足させてあげられるかが大事なんですよ(笑)。撮影会の際、ファンの方に撮影してもらった写真は毎回USBでデータを全部貰うようにしていて。セレクトしてもらったものだけでなく、半目になってしまったりしてるものもひっくるめて全部。それを自分でセレクトしてレタッチするんです。その際も心の中に飼っているおじさんに自問自答して、彼をいかに満足させられるかを考えながら行うんです。

 

「心がおっさん=体もおっさん」というのが単なる決めつけに過ぎないと、これで理解してもらえたんじゃないかしら。 

今日レビューする『ネットゲームで対戦相手を煽ったら、何故か同級生の女の子に踏みつけられている』は、おっさんの心を持つ読者に男女問わずおすすめしたい一冊よ!

 

去年か一昨年からずっと注目してたのよね。

掲載開始が二〇一四年だから、発売されるまで四年もかかってるわ。

なろうからの書籍化って異世界ファンタジーが多くて、それ以外のジャンルが書籍化される機会ってなかなかないのよね。売れにくいのかしら? 

 

このラノで協力者投票した『こちらラスボス魔王城前「教会」』や『最強の魔導士。ひざに矢をうけてしまったので田舎の衛兵になる』は続刊決定したけど、この作品は未だに二巻決定してないのよね。

 

 

となればあたしがレビューするしかないわ!

読者もラノベ作家も本山らのばかりに目を向けてるけど、単行本レビュー数ならあたしだって負けてないわよ!

 

ranobeprincess.hatenablog.com

 

紫花先生を応援すべく、こつこつとレビュー作成。

 

 

忙しい中少しずつ執筆し、(一週間遅れだけど)何とか週末にできたわよ!

 

文学少女栂坂つがさか佳奈に踏まれるとこがね、もう最高!

読み始めから心のちんこが勃ちっぱなしフルスロットルよ!

 

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外見は見ての通り大人しめで地味な娘よね? いかにも文学少女って感じの。

けれどVRの世界で踏まれたことを根に持ってるのか、現実世界で男子相手に壁ドンや足払いまでしてやり返す血気盛んな一面も持ってるのよ!

 

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このアングルが心の海綿体に血液をどんどん流し込んでくる~っっっ!!!!

踏んでくれるだけじゃなくて、パンツも見せてくれるし、敬語で罵倒してくれるし、ご褒美三連発だわ!

 

小柄でか弱そうだから多分踏まれても悶絶するほどの痛さではないんだろうけど、そのほどよい塩梅が、心の中のおっさんを満足させてくれるわね!

あたしも佳奈の柔らかくてぷにぷにな足で心のちんこを踏まれたいわ!

佳奈ににじり寄られていい香りが漂う中、ローファーで股関を踏みつけてもらえるだなんて、どこの風俗でも味わえない最高級のサービスよ!

 

ゲーム内で悠木に踏まれて多少怒ってはいるみたいけど、「バカ四埜宮」みたいな心無い悪口じゃなくて、「四埜宮くんは単なる屑なんですかね」と、くん付けして敬語で罵る辺りに佳奈の優しさを感じるわね!

 

佳奈は暴力を振るうし悪態もつくけど、お昼休みに悠木を屋上まで追いかけて、旧校舎の片付けをほっぽり出したことに関して謝罪する生真面目な女の子なの。

悠木の煽りに対しても、単に批判するだけじゃなくて「どうしてわざと嫌われることをするのか」って感じで、悠木を理解しようとしてるし。

ゲームとリアル。二つの世界を通して、主人公とヒロインの交流を描いてる。

 

VRファンタジーものによくある「ゲームはゲーム、リアルはリアル」ってオンとオフを切り替えるタイプの作品じゃなくて、オンとオフが地続きになってるのよね。

ゲームの世界もまた、もう一つの現実であると感じさせてくれるわ。

 

顕著なのが後半の会話。

VRネトゲなら、クエスト受注もNPCとの戦闘も、所詮はクリック(あるいは打鍵)の繰り返しとテキストログの閲覧イベントでしかないかもね。

 

けれどVRの世界に飛び込むのであれば、その認識は違う。

照り付ける苛烈な陽光も、紡がれてきた国家の歴史も、戦いに生きた誇り高き戦士の魂も、まるで確かな実体を持った存在であるかの如くプレイヤーの五感を刺激するわ。

壮大な舞台に足を踏み入れて気付かされる。このゲームは単なる「遊び」ではなく、戦乱の世に生きる者達の物語なのだと。

 

「旅の方、このように声をおかけいただいたのも、何かの縁。厚かましいお願いというのはわかっています……ですが、もはや私には頼れる人もおらず……どうか……あの人を救ってください」

 伏せがちだった顔がそっとあげられ、頭上に広がる空のような蒼穹の瞳が俺達を見つめる。

 クエスNPCの会話シーケンスは、通常のNPCとは異なり厳しく制約されている。クエストに導く役割上、プレイヤーごとにあまり違うことを話されても困るからだろう。

 アンジェリカという名前の少女はクエストの出発点としてここに立ち続けていて、予めプログラミングされた以外の言葉を話すことも、反応を返すことも無い。今の言葉だって、俺達以外のプレイヤーに対して何度もかけられてきたもののはずだ。

 だけど、それでも。その瞳に宿る深い悲しみの色や、口元に浮かぶ諦めかけたような微笑みを見るだに、心がざわつくのを抑えることはできなかった。

 PCネットゲームも俺は何タイトルもプレイしてきたが、クエストイベントにちゃんと感情移入出来るようになったのは仮想現実が実現してからだと思う。NPCは本当に、人と変わらないような表情で、人と同じように語る。

  

「でやあぁっ!」

「ぬうっ!」

 俺のスキルを受けるために、すさまじい反応速度で繰り出されたオルランドの強撃が轟音とともに弾け、俺達は吹き飛ばされるように距離を開けた。

 あがる息、高鳴る心臓。これがバーチャルだなんてとても思えない、現実にも勝る鼓動の音。自然と唇の端が持ち上がり、笑みの形を作る。

「このような戦いは久しぶりだよ。ただ相手を切り捨てるだけの日々の果にこのような騎士らしい戦いを得られるとは、思ってもいなかった」

「あなたがプレイヤーだったら良かったのにな」

 NPC相手にプレイヤーなどと言っても通じまい。だが、俺は心に思ったことを素直に口にした。プレイヤーなら何度でも戦い、遊べるのにと。一度勝とうが、負けようが関係無く、ただ全力を出し切って戦うことを目的に。

 

一巻は戦争開始直前のタイミングで終わっちゃったから、早く二巻が読みたいわね。

まだまだ踏みつけ成分が足りないから、二巻では佳奈の踏みつけをもっと増やしてほしいわ! 読者のおっさんソウルを刺激しまくるのよ!