とある王女の書評空間(ラノベレビュー)

二次元世界のエリート美少女による、宇宙一クオリティの高いラノベブログよ!

流南が受け身すぎて、これじゃメロンの味がしないメロンパンだわ!――『クラスのお嬢様たちはえっちなオモチャに興味津々です』

クラスのお嬢様たちはえっちなオモチャに興味津々です (富士見ファンタジア文庫)

 

美少女は好きですか…!?右も左も美少女だらけな名門・私立散華学園。全男子あこがれの超お嬢様学校に、とある体質を見込まれて主人公・東条瑞希はひとり放り込まれた。ラッキー!だけどなんで俺が…?そこで再会したのは本屋さんで見かけたメカクレ系エロ本立ち読み美少女・神楽坂流南。「東条くん、私にえっちを教えてください!」。外部からはうかがい知れぬ学園の実態は、世界の歴史の分岐点を「ちょっとえっちなこと」で丸く収めてきたお嬢様たちを育成しちゃう学園で…。えっちを教えるって?なんで俺が…!?陰キャvsお嬢様たちが繰り広げるラッキースケベ満載な学園ラブコメディ、開幕!

 

さて、突然だけどあんた達、女子高生とエロい話をしたくないかしら? 贅沢が言えるなら、女子高生にエロいことしたくないかしら?(真白優樹風)

 

 

暑くてダラダラしてるうちに、前回のレビューから三ヶ月経とうとしてるのね。

全然レビュー書いてないせいで、芽羽や村人からボロクソ言われてるじゃん!

 

 

 

このラノの投票が今日から始まるみたいだし、協力者(辞退してないから今年も協力者よね?)として積極的な情報発信をしてかないと。

 

というわけで、三ヶ月ぶりにレビュー。

今日取り上げる作品は、秋月月日先生の『えちぼく』こと『クラスのお嬢様たちはえっちなオモチャに興味津々です』よ! ずっと待たせちゃってるしね。

 

  

 

 

 

作品情報

元々は六月発売予定だったのが八月に延期。

 

fantasiabunko.jp

 

前作『剣聖の私がお前を好きだと?笑わせるな!大大大好きなのだ!』も延期してたみたいね。二連続で延期って呪われてるのかしら?

 

 

 

JKと合法的にエロいことできる環境

「社会を裏からエロで牛耳る人材の教育機関」であるお嬢様学校の散華学園。

美少女にエロを教えるための教材として招かれるなんて、瑞希は幸運よね。

 

普通だったら瑞希のような庶民と散華学園生徒のような上級国民なんて一生接点がないのに、エロをきっかけに交流できるんですもの。

女子高生とおっぱいの話したいわ~。あとちんこの話もしたいわ~。てかあたしが男だったらちんこぷにぷにしてもらいたいわ~。 

 

不満点

レビューが遅くなった理由は文章書くの苦手だからってのもあるけど、本作が期待してたほど面白くなかったってのも大きいわ。

秋月月日先生がカクヨムに投稿してた『超売れっ子の目隠れ美少女が僕の作家生活を終わらせようとしてくる件について。』はヒロインのシコリティ高かったのよね。

 

kakuyomu.jp

 

だから新作もシコれるヒロインが出てくるのを期待してて、ドラマガ七月号で『えちぼく』が特集されるって言うから発売日に速攻で買って読んでみたら……

いやー、読書なのに苦行。秋月月日先生に「レビューするから楽しみにしてなさい!」宣言した手前ちゃんと読んだけど。

 

二ヶ月も延期したから書籍版ではドラマガ版から改善されてるのかと思いきや、読んでみたら結局苦行であることは変わらず。

一体本作の何がダメだったのか。四つの点を挙げていくわ。

 

鈴蘭や凛子の挿絵がない

第一章に出てくる爆乳美少女メイドの鈴蘭や漢口調な担任の凛子、とても印象的なキャラなのにイラストなしで勿体なさすぎぃ! 

インパクトのある掴みなんだから、そこはイラストとの相乗効果を狙うべきでしょ!

 

海咲と花蓮の登場が遅い

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鈴蘭と凛子はイラストがないのに登場が早い一方、海咲と花蓮は表紙や口絵に描かれてる(ヒロインだから当たり前だけど)のに登場が遅く、試し読みの範囲に二人とも出てこないのよね。

「え!? これで終わり!?」って試し読みで拍子抜けしちゃった。

「女子高生とエロいことをする」って作品だと同じファンタジア文庫から『ちょっぴりえっちな三姉妹でも、お嫁さんにしてくれますか?』が出てるけど、あっちではプロローグで三姉妹全員出してるのに。

 

流南が受動的

ドラマガ版読んでてつまらなさ感じた一番の理由。

 

海咲は瑞希のちんこを鷲掴みにしたり、花蓮はノーパンをうっかり瑞希に披露したりと、それぞれ瑞希との印象的な絡みがあるんだけど、流南ってそうした積極性がないのに出番が多いから読んでても面白さを感じにくい。

 

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実際、イラスト見てても「薄幸の少女」って感じで、メインヒロインとして相応しいかどうかは疑問が残るわ(これはものべ先生が悪いんじゃなくて秋月月日先生の責任)。

 

 

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「メインヒロインなのに存在感が一番薄い」というのはカクヨムに投稿してる『俺のことを嫌いなはずの許嫁がやけに積極的なんだが。』でも同じ。

 

kakuyomu.jp

 

前作のシルフィや『超売れっ子』の雪音は積極的だったから「どうしてもヒロインが消極的になってしまう」というわけではないと思うのよね。

基本はヒロインから主人公に絡めに行かせないと。じゃないと主人公に操られてるロボットのようになっちゃうわ。

 

あとがきにあたしの名前がない

 

って感謝してたから、あとがきにどう書かれてるかワクワクだったのに……

 

「書こう」って言ってるのに名前ないじゃん!(BOOKOFFのCM風に)

 

どうも編集が「関係ないからダメ」と許可しなかったんだとか。

 

www.youtube.com

 

関係あるにきまってるでしょ!

秋月月日先生のメンタルを支えたのよ!

ファンタジアの編集はオーバーラップの編集を見習いなさいよ!

 

 

とまあ、久しぶりのレビューはそこそこ酷評になっちゃったわね。

ただ、秋月月日先生には『超売れっ子』の雪音みたいなヒロインも書けるわけで、そういうキャラの出てくる作品を商業で読んでみたいわ。