とある王女の書評空間(ラノベレビュー)

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【#ニチスキ】ぶっちゃけ、つまらない――『ニチアサ好きな転生メイド、悪を成敗する旅に出る ~気づいたら、ダメ王国を立て直していました~』

ニチアサ好きな転生メイド、悪を成敗する旅に出る ~気づいたら、ダメ王国を立て直していました~ (富士見ファンタジア文庫)

 

あらすじ

姫とメイドの2人旅、爆炎舞う必殺技と暗殺術で異世界を救え!

ニチアサ作品とメイドをこよなく愛する少女・ユキ。
就職活動に失敗した彼女はある日、異世界へと転生してしまった。

転生先は敬愛してやまないメイド、しかも仕える姫・リレイアと共に身分を隠して世直し旅をしているまっただ中だった。
メイドの矜持をかけてリレイアを守ると誓い、2人の旅が始まる!

「ユキ! 次の目的地が決まったわ!」

ある街では、生徒が謎の事故死を遂げた事件の解決のため学園に潜入。
「リレイア様に傷をつけることは、この私が許しません」
牙を剥く魔族は、ニチアサから教えて貰った正義を貫き、成敗だ!

型破りな姫さまとメイドの世直しファンタジー

 

生存報告を兼ねて久々のレビュー。

記事自体は去年に下書き作ってたけど。

 

 

作品情報

『まわせっ! 課金戦乙女のヒルデさん』の著者である日の原裕光先生の新作。

前作『100億回転生した俺は、この世の全ての覇者となり無双する』は、100億どころか2巻の壁を越えられなかったっぽいわね。

 

それはともかく、今作も特設サイトがあったり、

 

fantasiabunko.jp

 

香川悠作先生にファンアート描いてもらったり、

 

 

挿絵が無くてもいいならカクヨムで全文読めたり、

 

kakuyomu.jp

 

それなりに盛り上がってはいたのかしら。

 

評価点

イラストがいい。

 

 

以上。

 

不満点

全然ニチアサじゃない

虚無(お亀納豆風に)。

 

本作は大きく分けて三つのエピソードから構成されてるんだけど、

 

  • エピソード1:騎士訓練学校に潜入し、生徒が事故死した理由の究明
  • エピソード2:温泉宿を襲うゴロツキと戦闘
  • エピソード3:禁呪継承儀式の調査

 

とエピソード同士になんの関連性も無いのよね。

しかもプリキュアを意識してるだろう作品なのに、ストーリーに全然プリキュアっぽさを感じない。プリキュアだったら一般人死なないでしょ。

まさか「ニチアサ」って平成ライダーのこと?

 

敵キャラに魅力がない

『トロピカル~ジュ!プリキュア』のエルダや『デリシャスパーティ♡プリキュア』のジェントルーみたいに、敵キャラも魅力的っていうのがプリキュアの良さだと思うの。

ジェントル―なんて、ぬいぐるみにまでなってるし。

 

toy.bandai.co.jp

 

それに対して、本作の敵キャラは魅力皆無なのよね。

エピソード1の敵キャラはゴツい魔族、エピソード2の敵キャラは宿屋の主人、エピソード3の敵キャラは女魔族(全然可愛くない)とか、存在意義がない。

 

 

プリキュア意識するならとことん似せなさい。敵も個性あふれる三幹部にするとか。

「これ、舞台は異世界だけど、ストーリーもキャラもまんまプリキュアじゃん!」って構成にしないのであれば、メロンを入れずにメロンパンを売るくらい愚かね。

 

bookwalker.jp