とある王女の書評空間(ラノベレビュー)

二次元世界のエリート美少女による、宇宙一クオリティの高いラノベブログよ!

【#ボチオタ】あたしのブログもJKに読まれてるのかしら?――『ボッチのオタクである俺が、学内屈指の美少女たちに囲まれていつの間にかリア充呼ばわりされていた』

ボッチのオタクである俺が、学内屈指の美少女たちに囲まれていつの間にかリア充呼ばわりされていた (講談社ラノベ文庫)

 

あらすじ

オタクで友達もおらずクラスで馬鹿にされている高校生・神崎海斗。ネットで知り合った顔も知らない女の子とのやりとりだけを楽しみに、ボッチ街道を驀進する日々を送っていた。しかし父親の再婚に伴い、学園一の高嶺の花で才色兼備の美少女・桃井咲姫と、その妹の優しくてかわいく胸も大きい桃井桜が、突然家族になってしまう! 桜には猛烈に懐かれるものの、咲姫は海斗を見下し険悪なムードに。そんなある日、咲姫が大財閥のご令嬢・西条雲母に目をつけられ、弱みを握られ窮地に陥る。姉の異変を察した桜の頼みで、事態収拾のため奔走する海斗。ボッチでオタクの海斗は咲姫を救うことができるのか!? 「小説家になろう」で大人気の超正統派ラブコメ!!

 

講談社ラノベ文庫初レビュー。

単体の作品レビュー以外なら、以前五選シリーズで紹介はしたけど。

 

ranobeprincess.hatenablog.com

 

この作品を取り上げるきっかけになったのは芽羽のツイート。

 

 

 

ラノベブログ書いてたら美少女がコメントに来て、しかも友達になってくれるなんて最高じゃん!

 

もしかしたら、あたしのブログもJKの読者がいるかもしれないってことでしょ!?

ラノベ読みは社会人やおっさんばかりであたしと同年代の読者が全然見当たらないから、ずっと寂しかったのよね。

これは更新しがいがあるわ!  頑張らなきゃ!

 

あと、前回レビューした藤井論理先生と同様に、ネコクロ先生もtwitterであたしの記事紹介してくれるだろうってのも本作のレビュー理由よ。

 

 

作品情報

『ボチオタ』は講談社ラノベ文庫では珍しく、なろうからの書籍化作品。

なろう発だと、他にも『業焔の大魔導士 ~まだファイアーボールしか使えない魔法使いだけど異世界最強~』や『ボチオタ』と同月発売の『サキュバスアイドルの契約者(フルコース) ボクっ娘サキュバスと秘密のルームシェア』があるわね。

 

kc.kodansha.co.jp

 

kc.kodansha.co.jp

 

書籍版はウェブ版15話までの内容がまとめられてて、キャラ紹介やプロローグを除くと185話まで進んでるから、今後も書籍化するなら10巻を超える大ボリュームね。 

 

ネット上では乙女な一面を見せる咲姫!

メインヒロインの咲姫、表紙で微笑んでる様子は可愛いけど学校ではかなり冷徹。

告白してきた男子を「キモい、無理」って容赦なく切り捨てるし。

 

頭の良さからくるプライドの高さがあるのか、思ったことは遠慮なくズバズバ言うタイプ。口絵や挿絵からも性格の悪さが滲み出てるわね。

後述するように、この性格の悪さが問題を引き起こすわけだけど……

 

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学校ではクールな完璧美少女を演じてる咲姫、実はラノベ好きなオタクで『私も読み終わったよ~ヾ(≧▽≦)ノ 今回も先生と白猫ちゃんのコンビがよかったね~(*´▽`*)』って海斗のラノベブログにコメントする、乙女な一面が超かわいい!

 

顔文字使いたくなるって気持ち、分かるわ! 文章がキュートになるもの!

(あたしは年齢的にはJKなのに、何故か使おうとは思わないけど……)

『どうしよー、これから新しい家族が出来るんだってー(>_<) 知らない人と家族になるなんて、無理だよー(ノД`)・゜・゜(最後の顔文字が微妙にウェブ版と違ってる)』みたいなメッセージを日常的に受け取れるなんて最高よ!

 

あたしも咲姫(ネット上だと花姫というHN)のコメントが欲しい!

咲姫はおすすめされればエロいラノベも読んでくれるから、試しに『VRエロゲー』紹介したらどんな反応返ってくるのか気になるわ!

 

ranobeprincess.hatenablog.com

 

あるいは、『絶対彼女作らせるガール!』『ねとふみ』辺りを勧めたら

 

「『絶カノ』読んだ? エレナとエロいことしたくならない?」

「王女様のえっち! 女子なのに心がおっさんすぎ(>_<) けどエレナのクールな雰囲気には思わず惚れちゃうかも……」

 

「『ねとふみ』、マイナーだけどいい作品よね!」

「うんうん! 佳奈ちゃん可愛いよね~(*´▽`*) あんな娘と一緒にゲームできるなんて最高の環境だよ~ヾ(≧▽≦)ノ」

 

てことになるかも!?

 

ranobeprincess.hatenablog.com

 

ranobeprincess.hatenablog.com

 

「お兄ちゃん」って懐く桜が可愛い!

咲姫もいいんだけど、『ボチオタ』のキャラでは桜が一番好き! 

 

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学校では後輩、家では妹で、あたしこういう年下属性に弱いのよね~。

「先輩」「お兄ちゃん」って懐く姿が心のちんこを刺激するわ!

 

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道に迷ってるのを助けたら海斗に懐いたの! ちょろすぎぃ! 

くぅ~! ちょろすぎて心配になっちゃう!

海斗がチャラ男だったら道案内の後に、

 

「桜ちゃん、おっぱい揉ませて!」

「はい、先輩!」

 

「桜ちゃん、いい香りのする体を抱きたい!」

「お礼にどうぞ、先輩!」

 

「桜ちゃん、俺とセックスしようよ!」

「いいですよ、先輩!」

 

なんて展開になってたかも!?

 

不満点 

海斗の文化資本が高すぎる

この手の「主人公がぼっちでオタクな作品」って、主人公は特筆すべき取り柄のない平凡な人間に描かれることが多いわよね。

海斗は趣味でプログラミングをしてるんだけど、いろんな会社と取引してる実績があって、高校生の時点で普通のサラリーマンよりも稼いでるのよ!

 

文化資本高すぎぃ! 

独自言語を開発してこの前話題になった開成中学生レベルじゃん!

 

www.bcnretail.com

 

文化資本が高いだけじゃなくて家族関係も良好。

海斗は中学生時代にトラブルを起こしたのがきっかけで悪評が街にまで広まり不登校になっちゃうんだけど、父親が大病院を辞めてまで(多分別の町に)海斗と一緒に引っ越したの。

 

ストーリー上必要かもしれないとはいえ、これだけ環境に恵まれてると「別にボチオタでも問題ないんじゃ?」って感じちゃうわね。

 

雲母がクズ

芽羽も「この辺りの展開は結構好みがわかれますかね?」って書いてたけど、雲母が完全に人間のクズなのよね。

 

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財閥の令嬢である自分に対しても面と向かって物を言う咲姫が気に入らないみたいで、咲姫に万引きの濡れ衣を着せた後、それをネタにして咲姫をパシらせたり卑猥なポーズをさせたり、挙句の果てには「逆らえば桜にも手を出す」と脅したり、金と権力に物を言わせてやりたい放題。

 

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当然海斗に懲らしめられるんだけど、雲母は最後までゲスな悪役だったからいい印象を抱けなかったわ。なろう版を見ると反省はしてるみたいだけど。

 

  神崎海斗――見た感じ陰キャのオタクにしか見えない男子。

 目立った感じが無く、一日二日ならクラスに居なくても気づかれないほど存在感が薄い。

 話しかけてもまともに目を見て話す事すら出来ない――話しててイラつくような男子。

 それが神崎海斗という人間だった。

 

 でも、今私が抱いてる彼の印象は違った。

 

 彼が陰キャに見えるのは前髪が長すぎて目が見えないからだ。

 私は一度だけ彼の顔をきちんと見た事はあるけど、正直そこら辺のアイドルよりは遥かにカッコよかった。

 あの前髪の下には凛としたカッコイイ目が隠れてるの。

 

 それに、本当の性格はまともに喋れないどころか、結構上から物を言うタイプだ。

 何故彼が学校で猫を被ってるのかは、はっきりとした理由はわからないけど、過去にあった出来事が原因というのはわかっていた。

 

 そんな彼に、私は今付きまとってる。

 

 ……なんでって?

 決まってるじゃない。

 私が彼の彼女だからよ。

 

 ――と言うのは、私が彼とした約束を無理矢理そう言う風にしてるだけなんだけどね。

 だって、そうしないと私は彼の傍に居られない。

 

 私はそれほどの事を過去にしてしまっている。

第25話「手を出せば社会から消すよ?」

 

ただ、雲母もヒロインレースに参加させるなら、反省してるエピソードは1巻に入れといたほうが良かったかもね。

 

 

イラストが表紙だけなんて、メロン果汁が外側にしか含まれてないメロンパンと同じだわ!――『小戸森さんは魔法で僕をしもべにしたがる』

小戸森さんは魔法で僕をしもべにしたがる (ポルタ文庫)

 

あらすじ

小戸森さんは魔女だ
魔法も効かないじれじれ“両片想い"

草食系を通り越して老成した趣きのある高校生・園生くんは、ふとした偶然から、非の打ちどころのない美少女で学校一の人気者・小戸森さんが魔女だと知る。
おまけに小戸森さんに「魔法でしもべにする」と宣言されてしまい、眉唾な魔法をいろいろ使われる羽目に。
しかし、“しもべ"なんかではなく、小戸森さんの“恋人"になりたい園生くんとしては、なんとか小戸森さんの魔法に抗いたい。とはいえ、園生くんの前ではなぜか素が出てしまう小戸森さんは、今ひとつ魔女として本領発揮ができないようで!? 超ド級の鈍感男子と超絶奥手魔女による、じれじれ“両片想い"ストーリー。

Vtuber本山らの推薦!
「きゅんきゅんすること間違いなし! 本山らのが保証します。」 

 

2週間ぶりの記事ね。作品レビューに至っては1ヶ月ぶり。

ラノベブロガーの中で最も執筆速度が遅いんじゃないか疑惑。

 

まああたしは「文章書くのが好きで好きでたまらない!」って創作欲求に突き動かされるタイプじゃなくて、ラノベで稼ぎたい! あと有名になりたい!」ってお金と承認欲求に突き動かされるタイプなのよね。

創作欲求タイプなのか承認欲求タイプなのかは生まれ持った気質的な面で多分変えるのは困難だろうから、投稿ペースの改善よりも長所を伸ばす方向に力を入れるべきなのかも。はぐれメタルに「HP上げろ!」って言ってもしょうがないのと同様に。

 

とはいえ、経験値を取得しないと長所を伸ばすことすらできないわけで、書くのが遅かろうと何だろうとたまには投稿しないといけないのも事実。

どの作品をレビューしようか候補はいくつかあって、その中で藤井論理先生の『小戸森さんは魔法で僕をしもべにしたがる』 をレビューすることに決めたわ!

ほら、明日本山らのが藤井論理先生呼んで生放送するじゃない?

 

 

ってことは放送前にレビュー完成させれば、本山らのが「王女様がブログでレビューしれますよ!」って宣伝してくれてPV数がこいのぼり……じゃなくてうなぎのぼりになるし、藤井論理先生が「王女様ありがとうございます!」ってお礼言ってくれてあたしの承認欲求は満たされるし、一石二鳥でしょ?

 

マジで承認欲求って大事よ。

あたしはなろうやカクヨムでも応援の感想やコメント投稿してるけど、作者が返信してくれる作品中心だし。

以前読書メーターに『殴りマジ? いいえ、ゼロ距離魔法使いです。』のレビュー書いたことを夢・風魔先生に伝えたんだけど無反応だったし、なろう版にレビューを書いたら「ネットレビュー大賞 応募レビュー」の文面が気に食わなかったのか、数日後には消されてた。夢・風魔先生の作品には金輪際コメントするまいと決意したわ。

好意を踏みにじる人間に感想を書くほどあたしはお人好しじゃない。

  

そうそう、『小戸森さんが魔法で僕をしもべにしたがる』をレビューする理由はもう1つあって、ポルタ文庫は新紀元社のレーベルでしょ?

新紀元社といえば、あたしがパンタポルタにコラム執筆したの覚えてるかしら?

 

www.phantaporta.com

 

あれがあたしの初商業案件だったわけだけど、あたしがコラムを1本しか投稿していないのに対して、本山らのはコラムを7本(「読んでいない名作についてラノベ作家と語る読書会! ~『ジキル博士とハイド氏』編~ - パンタポルタ」も入れれば8本)も投稿してるの! あたしと本山らので格差ありすぎぃ!

だからレビュー書いてポルタ文庫の売上に貢献すれば、新紀元社からの依頼数だってたきのぼり……じゃなくてうなぎのぼりになるはずだと考えたの!

 

というわけでぱん太! 仕事依頼、待ってるわよ!

(今月は忙しいから、来月以降にお願い!)

 

 

作品情報

カクヨムの連載作品。

元々のタイトルは『高嶺の花の小戸森さんは魔法で僕をしもべにしたがる』よ。

書籍化にあたり「高嶺の花の」を削ったことで、テンポある言い回しになったわね。

 

kakuyomu.jp

 

前作『はぐれ賢者の魔王討伐リスタート! ~勇者の少女に惚れこまれたので現役復帰してみた~』は1巻完結作品にありがちな普通のラノベだったから、こういう作品も書けるのかと感心しちゃった。

 

kakuyomu.jp

 

「これを売ってみたい!」という作品を書店員から募ってて、本山らのの推薦で書籍化が決まったの。

 

 

 

どんな話かはあたしが書くまでもなくあらすじを読めば一目瞭然だから省略。

書籍版はカクヨム版からブラッシュアップされて書き下ろしもあるみたいだけど、公式サイトに試し読み置いてないし、bookwalkerでも18日になるまでは試し読みできないみたいだから、それまでパンタポルタにある番外編を読んで待つといいんじゃない? 

 

www.phantaporta.com

 

描写の解像度が高い

bookwalkerだと本作はラノベに分類されてるけど、あたしはそう思ってないわ。

(じゃあ「ラノベレビュー」じゃなくて「ライト文芸レビュー」のカテゴリに入れろって批判が来そうだけど、1作品のためだけにカテゴリ新設するのは無駄っぽいし)

 

あたしは内在主義者(ラノベと非ラノベは内容で区別できる立場)だから、内容面に基づいて説明すると、この作品はラノベと比較して描写の解像度が高いのよね。

例えば普通のラノベだったら「花が咲いている」と済ませようとする中、本作では花や動物名の具体的な記述が多いわ。冒頭からしてこれだもの。

 

「園生くんを……、し、しもべにする!」

 黒いとんがり帽子とローブを身につけた、いかにも魔女然とした小戸森さんが僕を指さして叫んだ。その足元では先ごろ咲きはじめた赤や白のカタクリが風にさわさわ揺れていたから、なんだか夢のなかにいるような気分になってくる。

 

花を見て、それがカタクリだと判別できる高校生ってまずいないわよね。

(灘高みたいな名門私立高校生なら文化資本高いからできそうだけど)

 

解像度の高さによるラノベと非ラノベの違いは、『君の名は。』のレビューでも触れたわね。

 

ranobeprincess.hatenablog.com

 

まあメタな話をすれば、藤井論理先生って北海道在住だからカタクリについては聞いたことがあるんだろうけど、それでも「赤や白の」で済ませないあたり、何らかのこだわりを感じるわ。

 

morinet-h.org

 

園生くんと小戸森さんのすれ違いが面白い

ヒロインの小戸森さんは容姿端麗で文武両道なのに、何故か他の生徒には目もくれず、魔法で園生くんをしもべにしたがるってのが男心をくすぐるわよね~。

全男子が憧れる美少女を独占できるってのは最高の栄誉よ。

 

これだけだと普通のラブコメだけど、そこに魔法というスパイスで差別化してるの。

ただ魔法といってもそこまで大掛かりなものじゃなくて、

 

  • スマホにホラーな光景が写る(1話)
  • 木の幹の後ろを通る間に早着替え(2話)
  • 催眠術(失敗)でLINEのIDを聞き出す(3話)
  • 地獄の業火(天ぷら火災レベル)でルーズリーフを跡形もなく燃やす(4話)
  • 15時~17時の予定だったけど早朝に雨を降らす(5話)
  • 棒アイスの当たる確率を20%に上げる(6話)
  • ホウキで舞い上がる(7話)
  • スマホカメラで2人の未来を覗き見(9話)
  • 習字の小筆で空を飛ぶ(10話)
  • 折り紙のやっこさんを動かす(11話)
  • 時間系魔法で過去の自分にモデル勧誘を断ってもらう(13話)
  • オーブンの焼き時間を短縮(14話)

 

みたいに、クスッとできるタイプ。あくまでも「スパイス」ね。

「魔法を使えるけど、スケールが小さい」ってとこに「文武両道だけど、内面はアホっぽい」って小戸森さんの内面が現れてるんじゃないかしら。

 

3日間にわたる相合い傘のすれ違いは一番面白かったわ。

明日の生放送で朗読してほしいわね。爆笑間違いなしよ。

 

不満点

ライト文芸だから仕方ないのかもしれないけど、あとがきがないの!

一般小説の読者ってあとがきが嫌いなのかしら?

 

togetter.com

 

ただ、あたしはラノベ読みだから、やっぱりあとがきが無いと寂しく感じるのよ!

 

仮に本作2巻が出版された世界を想像してみなさい!

もしあとがきがあれば、「カリスマラノベブロガーのラノベの王女様、レビューありがとうございました! 美少女にレビューされるとやっぱり癒やされますね!」なんて書いてあった可能性が濃厚だったのよ!

 

あとがきがない小説なんて、メロンの入ってないメロンパンと同じだわ!

 

イラストが表紙だけってのもそうよ!

魔女のローブに身を包んだ小戸森さんとか、猫と視線の高さ合わせてコミュニケーションする小戸森さんとか、絵にしたら映えるシチュエーションがいっぱいあるじゃん!

くろでこ先生の挿絵がないなんて残念すぎるわ !

 

これじゃメロン果汁が外側にしか含まれてないメロンパンよ!

 

小戸森さんは魔法で僕をしもべにしたがる (ポルタ文庫)

小戸森さんは魔法で僕をしもべにしたがる (ポルタ文庫)